東京外国為替市場概況・15時 ドル円、上昇

 7日午後の東京外国為替市場でドル円は上昇。15時時点では144.14円と12時時点(143.69円)と比べて45銭程度のドル高水準だった。仕組債のノックアウトトリガー(144.00円)への買い仕掛けで上値を試す展開に。144.38円まで買われて、約24年ぶりの高値を更新した。一時143円後半まで値を下げる場面もあったが、底堅さは継続された。
 なお市場関係者からは、144.50円や145.00円にもノックアウトトリガーが控えているとの声も聞かれた。
 
 ユーロドルは小幅高。15時時点で0.9893ドルと12時時点(0.9884ドル)と比べて0.0009ドル程度のユーロ高水準だった。一時0.9877ドルまで弱含みに推移したものの、米10年債利回りが3.33%台まで低下したことで、0.9890ドル台まで反発した。
  バーキン米リッチモンド連銀総裁は、FTのインタビューで「FRBは実質金利がゼロ%上回るよう一段の政策引き締め必要。FF金利が3.5%まで上昇し、2023年を通じてその水準を維持する見込み」と述べた。

 ユーロ円は強含み。15時時点では142.60円と12時時点(142.03円)と比べて57銭程度のユーロ高水準だった。ドル円の上昇に連れ高となり、一時142.66円まで上値を伸ばした。
 クロス円は全面高の展開となった。ポンド円は165.49円、豪ドル円は96.83円、NZドル円は86.63円、加ドル円は109.39円まで円安に推移した。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:142.71円 - 144.38円
ユーロドル:0.9877ドル - 0.9910ドル
ユーロ円:141.37円 - 142.66円

(山下)
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