ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ユーロドル、堅調

 7日のニューヨーク外国為替市場でユーロドルは堅調。24時時点では0.9948ドルと22時時点(0.9893ドル)と比べて0.0055ドル程度のユーロ高水準だった。欧州の天然ガス価格の暴落を受けて、エネルギー価格高騰によるユーロ圏景気の減速懸念がやや和らぐと、全般ユーロ買いが優勢となった。米長期金利の低下に伴うユーロ買い・ドル売りも入り、一時0.9951ドルと日通し高値を更新した。
 なお、ユーロ豪ドルは一時1.4801豪ドル、ユーロNZドルは1.6500NZドル、ユーロポンドは0.8689ポンド、ユーロカナダドルは1.3120カナダドル、ユーロスイスフランは0.9775スイスフランまで値を上げた。

 ドル円は上値が重い。24時時点では144.48円と22時時点(144.82円)と比べて34銭程度のドル安水準だった。欧州時間に一時144.99円と1998年8月以来約24年ぶりの高値を付けたものの、心理的節目の145円手前ではポジション調整目的の売りが出たため失速した。市場では「145.00円に観測されているバリアオプションの防戦売りなどに上値を抑えられた」との声も聞かれた。米長期金利の低下に伴うドル売りも出て、一時144.22円付近まで下押しした。

 ユーロ円はしっかり。24時時点では143.74円と22時時点(143.27円)と比べて47銭程度のユーロ高水準。23時30分前に一時143.82円と日通し高値を更新した。天然ガス価格の暴落を背景に、ユーロ全面高となった流れに沿った。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:142.71円 - 144.99円
ユーロドル:0.9876ドル - 0.9951ドル
ユーロ円:141.37円 - 143.82円


(中村)
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