欧州外国為替市場概況・20時 ドル円、売り継続

 9日の欧州外国為替市場でドル円は売りが継続。20時時点では141.67円と17時時点(142.35円)と比べて68銭程度のドル安水準だった。時間外の米10年債利回りが3.24%台まで低下するなか、週末を控えた持ち高調整の円買い・ドル売りが加速。一時141.51円まで本日安値を更新した。

 ユーロ円は一段安。20時時点では142.73円と17時時点(143.73円)と比べて1円00銭程度のユーロ安水準だった。円が全面高となった流れに沿って、一時142.64円まで下げ幅を拡大した。欧米株価指数は堅調に推移したものの、株高への反応は鈍かった。

 ユーロドルは買いが一服。20時時点では1.0075ドルと17時時点(1.0096ドル)と比べて0.0021ドル程度のユーロ安水準だった。18時前に1.0113ドルまで上昇する場面があったが、その後は次第に上値も重くなった。ユーロ豪ドルなど一部ユーロクロスの下げにつれた面もある。
 なお、ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁は「インフレ率の上昇が主要な懸念」「ECBはインフレ率を2%に戻すことを決意し、団結している」などの見解を示した。


本日これまでの参考レンジ
ドル円:141.51円 - 144.12円
ユーロドル:0.9995ドル - 1.0113ドル
ユーロ円:142.64円 - 144.72円

(岩間)
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