欧州外国為替市場概況・20時 ドル円、一進一退

 14日の欧州外国為替市場でドル円は一進一退。20時時点では143.26円と17時時点(143.31円)と比べて5銭程度のドル安水準だった。鈴木財務相が記者会見で「為替、急激な変動は望ましくない」「最近のような動きが継続する場合にはあらゆる措置を排除せず、必要な対応をとりたい」と述べたが、これまでと変わらないトーンだったことで介入への警戒感後退から143.72円付近まで値を上げた。
 ただ、財務相が「(介入について)やるときは間髪入れずに瞬時にやる」と発言すると、海外勢は「必要なら行動する」という強い姿勢と捉え、一時142.90円まで失速した。一方で、早期の介入に対する懐疑的な意見も多いなか、一巡後は押し目買いが入り143.30円付近まで切り返している。

 ユーロドルは底堅い。20時時点では1.0008ドルと17時時点(0.9987ドル)と比べて0.0021ドル程度のユーロ高水準だった。ドル円が失速したことに伴う買いが入ったほか、ユーロ豪ドルなどユーロクロスの上昇も支えとなり、一時1.0023ドルと日通し高値を更新した。

 ユーロ円は20時時点では143.38円と17時時点(143.12円)と比べて26銭程度のユーロ高水準だった。財務相発言で上下に振れたが、143円台前半から半ばで底堅く推移した。

本日これまでの参考レンジ 
ドル円:142.90円 - 144.96円
ユーロドル:0.9956ドル - 1.0023ドル
ユーロ円:142.92円 - 144.48円


(越後)
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