NY為替見通し=ドルの底堅さ続くか見定める局面

 NYタイムは、アジアタイム朝方から進み始めたドルじり高の流れが続くか見定める局面となる。米利上げ継続の見方を支援としたドル買いを後押しに、ドル円は底堅く推移しそうだ。先週末16日の高値143.69円を抜ければ、上昇に弾みがつくことになるか。

 ただ、NYタイムに特段の米経済指標の発表も予定されていないほか、エリザベス女王の国葬とあって英系を中心に欧州勢の動きは鈍いだろう。欧州金融機関のNYデスクが取引を手控えることが想定できる。追加的な材料が乏しいなかでは、まだつけきれない145円を狙うレンジブレイクを意識するような動きになりにくだろう。

 何らかのきっかけが多少なりともあれば、商いが薄いなか上下どちらかへ振れるような値動きを示すかもしれない。しかし、目先的な高値を掴んだり、下値を売り込んでしまったりと、その後動きがとりにくくなってしまうリスクもあるため注意が必要か。


・想定レンジ上限
 ドル円の上値めどは、14日の東京午後序盤の戻り144.57円。

・想定レンジ下限
 ドル円の下値めどは、本日ここまでのレンジ下限142.65円。

(関口)
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