株式明日の戦略-テクニカルの節目の多くを割り込む、来週は方向感が出づらいか
22日の日経平均は続落。終値は159円安の27153円。
東証1部の騰落銘柄数は値上がり626/値下がり1105。自己株式の取得期間延長を発表したトヨタが上昇。後場には円安が進んだことで、同社ほか三菱自、SUBARU、マツダなど自動車株に買いが入った。再編に絡む観測報道を材料に東芝が大幅高。JR東日本や西武HD、秩父鉄道など鉄道株が全般堅調となった。自己株式の取得枠拡大を発表したユークスが急騰。上方修正と増配を発表したアクセルは場中値付かずのストップ高比例配分となった。
一方、米国の金融引き締め長期化観測から、ソフトバンクGやリクルートなど主力のグロース株が軟調。その一方でFOMC通過による材料出尽くし感から、三菱UFJや第一生命など金融株も多くが売りに押された。神戸物産はまずまずの月次が好感されず3%を超える下落。決算が失望を誘った日本オラクルが大幅安となった。ゴルフダイジェスト・オンラインは大幅安スタートから持ち直したものの、昼休みに発表した下方修正が嫌気されて後場に入って値を崩した。
本日グロースに新規上場したFPパートナーは、公開価格を約6%上回る初値をつけた後、ストップ高まで買い進まれた。
ドル円は145円台に到達した。取引時間中は日銀会合の結果発表直後に瞬間的に乗せただけであったが、引け後の黒田日銀総裁の会見中にも145円台後半まで円安が進む場面があった。総裁は現状の金融緩和の継続について強い姿勢を示し、米国との立ち位置の違いも明確にした。今週は米2年債の4%台乗せ、米10年債の3.5%超えなど節目を突破する動きが多く見られた。9月も終盤に差しかかっており、9月末時点の水準も多くの企業の想定よりは円安となっているだろう。多くの企業の上期業績を確認する10月後半から11月に向けて、円安恩恵のある銘柄を仕込むに良い局面と考える。
【来週の見通し】
一進一退か。9月FOMCではFRBのタカ派スタンスを再確認した。日経平均も今週は27000円を一時下回り、週末値では75日線や200日線、26週線などテクニカルの節目の多くを下回った。そのため、高くなれば戻り売りが上値を抑えると考える。ただ、米国株はFOMCの前から先回りで売りに押されていた。また、9月FOMCの結果はマーケットフレンドリーではなかったものの、概ね想定線の内容でもあった。イベントを通過したこともあり、ここからさらに下げるようであれば、リバウンド狙いの買いが入るだろう。米国では指標発表が多く、これらの結果が、米国の良好なファンダメンタルズを確認する、またはインフレピークアウト期待を高めるといった理由で米国株高につながる展開も期待できる。強弱感が交錯し、方向感が出づらい週になると予想する。
【今週を振り返る】 軟調となった。祝日が2日あり、立ち合いは3日。20日の日経平均は大幅高スタートとなったものの、追随買いが入らず失速して終えた。21日はFOMCの結果発表を前に米国の長期金利が上昇して米国株も崩れたことから大幅安。9月FOMCでは大方の予想通り0.75%の利上げが決定され、この先も積極的な利上げが行われる姿勢が示された。米国株も結果に対して弱い反応を示したことから、22日には27000円を割り込む場面もあった。日経平均は週間では約413円の下落となり、週足では2週連続で陰線を形成した。
東証1部の騰落銘柄数は値上がり626/値下がり1105。自己株式の取得期間延長を発表したトヨタが上昇。後場には円安が進んだことで、同社ほか三菱自、SUBARU、マツダなど自動車株に買いが入った。再編に絡む観測報道を材料に東芝が大幅高。JR東日本や西武HD、秩父鉄道など鉄道株が全般堅調となった。自己株式の取得枠拡大を発表したユークスが急騰。上方修正と増配を発表したアクセルは場中値付かずのストップ高比例配分となった。
一方、米国の金融引き締め長期化観測から、ソフトバンクGやリクルートなど主力のグロース株が軟調。その一方でFOMC通過による材料出尽くし感から、三菱UFJや第一生命など金融株も多くが売りに押された。神戸物産はまずまずの月次が好感されず3%を超える下落。決算が失望を誘った日本オラクルが大幅安となった。ゴルフダイジェスト・オンラインは大幅安スタートから持ち直したものの、昼休みに発表した下方修正が嫌気されて後場に入って値を崩した。
本日グロースに新規上場したFPパートナーは、公開価格を約6%上回る初値をつけた後、ストップ高まで買い進まれた。
ドル円は145円台に到達した。取引時間中は日銀会合の結果発表直後に瞬間的に乗せただけであったが、引け後の黒田日銀総裁の会見中にも145円台後半まで円安が進む場面があった。総裁は現状の金融緩和の継続について強い姿勢を示し、米国との立ち位置の違いも明確にした。今週は米2年債の4%台乗せ、米10年債の3.5%超えなど節目を突破する動きが多く見られた。9月も終盤に差しかかっており、9月末時点の水準も多くの企業の想定よりは円安となっているだろう。多くの企業の上期業績を確認する10月後半から11月に向けて、円安恩恵のある銘柄を仕込むに良い局面と考える。
【来週の見通し】
一進一退か。9月FOMCではFRBのタカ派スタンスを再確認した。日経平均も今週は27000円を一時下回り、週末値では75日線や200日線、26週線などテクニカルの節目の多くを下回った。そのため、高くなれば戻り売りが上値を抑えると考える。ただ、米国株はFOMCの前から先回りで売りに押されていた。また、9月FOMCの結果はマーケットフレンドリーではなかったものの、概ね想定線の内容でもあった。イベントを通過したこともあり、ここからさらに下げるようであれば、リバウンド狙いの買いが入るだろう。米国では指標発表が多く、これらの結果が、米国の良好なファンダメンタルズを確認する、またはインフレピークアウト期待を高めるといった理由で米国株高につながる展開も期待できる。強弱感が交錯し、方向感が出づらい週になると予想する。
【今週を振り返る】 軟調となった。祝日が2日あり、立ち合いは3日。20日の日経平均は大幅高スタートとなったものの、追随買いが入らず失速して終えた。21日はFOMCの結果発表を前に米国の長期金利が上昇して米国株も崩れたことから大幅安。9月FOMCでは大方の予想通り0.75%の利上げが決定され、この先も積極的な利上げが行われる姿勢が示された。米国株も結果に対して弱い反応を示したことから、22日には27000円を割り込む場面もあった。日経平均は週間では約413円の下落となり、週足では2週連続で陰線を形成した。