ロンドン為替見通し=リスクセンチメント悪化意識し、欧州通貨は下値探るか

 ロンドンタイムは、リスクセンチメント悪化を意識して、欧州通貨は下値を探る展開か。米10年債利回りが2010年4月以来となる4%台をつけるなか、アジアタイムの株価軟調や米株先物が下落した流れを欧州株式市場も引き継げば、欧州通貨は下落幅を広げることになるだろう。

 米長期金利の上昇やリスク回避の買いを受けたドル高もあって、ポンドドルは週初26日につけた史上最安値を再びつけにいくか。ユーロドルも、2002年6月以来の安値水準で下落余地を探ることになりそうだ。

 欧州序盤に10月独消費者信頼感指数(Gfk調査)、9月仏消費者信頼感指数などの発表もあるが、個別指標の強弱が全体的な流れを左右することにはなりにくいだろう。ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁やカンリフ英中銀(BOE)副総裁の講演内容に市場は神経質になるかもしれないが、やはり米金利上昇をにらんだ株安など市場全般の地合いが焦点。英財政懸念もあって重いポンドや、ユーロ圏景気を不安視したユーロが下値を試しながらNYタイム待つ状態が予想される。


・想定レンジ上限
 ポンドドルの上値めどは、昨日27日NYタイム高値1.0794ドル。
 ユーロドルの上値めどは、0.9660ドル前後で推移する5日移動平均線付近。


・想定レンジ下限
 ポンドドルの下値めどは、26日につけた史上最安値1.0350ドル。
 ユーロドルの下値めどは、2002年6月17日安値0.9413ドル。

(関口)
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