欧州外国為替市場概況・22時 ポンド、買い戻し

 28日の欧州外国為替市場でポンドは買い戻し。英財政悪化に対する根強い懸念を背景にポンド安が進み、対ドルでは1.0541ドル、対円では152.57円まで下げ幅を拡大した。ただ、一巡後は急ピッチで下げた反動からショートカバーが優勢に。英中銀(BOE)が「期間20年以上の普通国債を1回のオペにつき最大50億ポンド買い入れる」との国債購入の詳細を発表したことを受けて英30年債利回りが前営業日比で90bp以上の記録的な低下幅を記録するとポンドの買い戻しを誘い、1.0688ドル付近、154.53円近辺までそれぞれ切り返した。

 ドル円はやや上値が重い。22時時点では144.59円と20時時点(144.66円)と比べて7銭程度のドル安水準だった。米中長期金利が再び低下したことで144.50円付近まで下げたが売りは続かず、依然として144円台半ばから後半でのレンジ相場となっている。

 ユーロドルは小高い。22時時点では0.9583ドルと20時時点(0.9574ドル)と比べて0.0009ドル程度のユーロ高水準だった。ポンドが買い戻されたことにつれる形で0.9596ドル付近まで水準を切り上げた。

 ユーロ円は22時時点では138.57円と20時時点(138.51円)と比べて6銭程度のユーロ高水準だった。

本日これまでの参考レンジ 
ドル円:144.40円 - 144.87円
ユーロドル:0.9536ドル - 0.9602ドル
ユーロ円:138.06円 - 138.98円


(越後)
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