NY為替見通し=ドル円 「145円台での介入」を意識した動きが続く
ドル円は底堅い動きも144円後半で伸び悩んでいる。今週に入って、26日の高値が144.79円、27日の高値が144.90円、本日これまでの高値が144.87円と、節目の145円を意識した動きが続いている。
日米金融政策の違いを意識したドル高・円安の流れが続いているなか、多くの中銀の引き締めによる世界経済成長の鈍化懸念が強まっていることもリスク回避のドル買いを後押しており、ドル円は下値の堅い動きが続きそうだ。ただ、日本の単独介入ではその効果が限定的との見方が強く、効果の持続性が問われているものの、本邦は今後も当面は145円という防衛ラインを意識しつつ、為替介入を続ける可能性が高いことがドル円の上値を圧迫しており、足もとでは動きづらい相場展開となっている。145円超え水準で日本が追加介入を実施する可能性が高いことから、介入後の押し目を待つ投資家は少なくない。
イタリア新政権による政策運営や英国の財政政策を不安視した欧州通貨が売られ、新興国通貨も対ドルで下げが続いており、通貨危機への懸念も台頭している。金融市場全体に不安が一段と高まれば、ドル独歩高が加速し、ドル円は介入を警戒しつつも再び上値を試す動きになる可能性はある。ドル円は昨日と本日これまで144円台で上下し、落ち着いた動きとなっているが、この先も神経質な動きが続く可能性が高いか。
・想定レンジ上限
ドル円は節目の145.00円や年初来高値145.90円が上値めど。
・想定レンジ下限
ドル円は昨日の安値144.06円や、日足一目均衡表・転換線143.13円が下値めど。
(金)
日米金融政策の違いを意識したドル高・円安の流れが続いているなか、多くの中銀の引き締めによる世界経済成長の鈍化懸念が強まっていることもリスク回避のドル買いを後押しており、ドル円は下値の堅い動きが続きそうだ。ただ、日本の単独介入ではその効果が限定的との見方が強く、効果の持続性が問われているものの、本邦は今後も当面は145円という防衛ラインを意識しつつ、為替介入を続ける可能性が高いことがドル円の上値を圧迫しており、足もとでは動きづらい相場展開となっている。145円超え水準で日本が追加介入を実施する可能性が高いことから、介入後の押し目を待つ投資家は少なくない。
イタリア新政権による政策運営や英国の財政政策を不安視した欧州通貨が売られ、新興国通貨も対ドルで下げが続いており、通貨危機への懸念も台頭している。金融市場全体に不安が一段と高まれば、ドル独歩高が加速し、ドル円は介入を警戒しつつも再び上値を試す動きになる可能性はある。ドル円は昨日と本日これまで144円台で上下し、落ち着いた動きとなっているが、この先も神経質な動きが続く可能性が高いか。
・想定レンジ上限
ドル円は節目の145.00円や年初来高値145.90円が上値めど。
・想定レンジ下限
ドル円は昨日の安値144.06円や、日足一目均衡表・転換線143.13円が下値めど。
(金)