欧州外国為替市場概況・20時 ポンド、上昇

 13日の欧州外国為替市場でポンドは上昇。混乱状態にある英債券市場で買い戻し(金利低下)が強まり英30年債利回りは10日以来、2日ぶりの水準4.52%台まで低下した。これを市場は好感する格好で、ポンドは対ドルで1.1169ドルまで上昇。対円では6日来、1週間ぶりの高値163.94円まで上値を伸ばした。

 ユーロドルは上昇。20時時点では0.9725ドルと17時時点(0.9706ドル)と比べて0.0019ドル程度のユーロ高水準だった。ポンド高に連動して、一時0.9744ドルまで上昇。豪ドルも対ドルで0.6299ドル、NZドルは0.5638ドルまで買われた。

 ユーロ円も上昇。20時時点では142.76円と、17時時点(142.51円)と比べて25銭程度のユーロ高水準だった。対円でも各通貨ポンドへ連れ高。円安地合いも手伝って、ユーロ円は143.01円と1週間ぶりの143円台回復。NZドル円も1週間ぶりの高値82.74円をつけ、豪ドル円は一時92.45円まで上昇した。

 ドル円はもみ合い継続。20時時点では146.80円と17時時点(146.83円)と比べて3銭程度のドル安水準だった。他通貨に対してドルと円双方に売りが入る状態で、ドル円は方向感が出なかった。NYタイムの米9月消費者物価指数(CPI)を待つなか、本邦通貨当局による介入への警戒感もあって動きにくい状態にある。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:146.68円 - 146.92円
ユーロドル:0.9685ドル - 0.9744ドル
ユーロ円:142.20円 - 143.01円

(関口)
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