NY為替見通し=今後の米利上げ幅めぐる思惑で荒っぽく振れるリスクも

 NYタイムは、米現地本日2日(日本時間3日午前3時)発表の米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果に左右される展開となる。今回は0.75%の政策金利引き上げがコンセンサス。次回12月の利上げ幅が0.50%にとどまるか、0.75%の利上げが続くかのヒントを巡り、ドル相場は上下に振れそうだ。

 FF金利先物の水準から逆算した利上げ幅の予想は、今回11月が0.75%利上げとなるのを前提に、現時点で12月FOMCにおける織り込み度は0.50%予想が44.4%、0.75%予想が50.3%と、利上げ幅の鈍化と維持の見方がせめぎ合っている。25bpにとどまるとの予想も入れれば、利上げ幅縮小の予想が49.7%と、優位に傾きかねない状態に。本日のFOMC声明やパウエルFRB議長の会見内容が、今後の利上げ幅に対する思惑を左右するだろう。

 ただ、今回の金利引き上げ予想を下回ったり、12月の利上げ幅が縮小するとの見方に傾いたりしても、その場合は最終的に金利が到達する地点ターミナルレートの水準が引き上がる可能性などを示唆し、米金利低下が大きく進むことを回避するパターンも考えられる。いずれにしろ、米政策金利に関する思惑でドル相場が上下に荒っぽく振れるリスクを視野に入れて臨みたい。


・想定レンジ上限
 ドル円の上値めどは10月31日-11月1日の下落幅61.8%戻し148.14円。

・想定レンジ下限
 ドル円の下値めどは、10月28日安値145.99円。

(関口)
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