NY為替見通し=米金利上昇を受けたドル買い続くか注視
NYタイムは、欧州入りから時間外取引で米10年債が利回り上昇で動意を再開したことを反映し、ドル買いの流れが続くか。ただ、明日週末4日に10月米雇用統計、来週火曜8日にねじれ議会のリスクが指摘される米中間選挙を控えていることから、次第に動きにくさが出てくるかもしれない。
昨日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では、これまでに実施した金融引き締めの累積効果を考慮し、今後の利上げ幅がより小規模なものになる可能性が示唆された。米長期金利は一時4%割れ。しかし、パウエル連邦準備理事会(FRB)議長が「政策金利の『最終水準』はこれまでの予想よりも高くなる可能性が高い」と指摘。米金利は上昇へ転じた。
米金利の上下を受け、昨日のドル円は145.68円へ下振れ後に反発。本日は148円台を回復し、昨日の下落幅を帳消しにした。週末に米雇用統計を控えるなか、今夜発表の7-9月期非農業部門労働生産性および単位労働コスト・速報値や、新規失業保険申請件数など米雇用関連指標の強弱も、米金利動向や市場のリスクセンチメントに影響するだろう。
10月米供給管理協会(ISM)非製造業景況指数も、FRBが注目するサービス部門の賃金動向を占う上で注目となる。ただ、昨日のレンジを上回った達成感が生じることも想定でき、いったん動きを落ち着かせて、雇用統計や翌週の中間選挙を前にした様子見姿勢が徐々に強まっていくことも考えられる。
・想定レンジ上限
ドル円の上値めどは10月27-31上昇幅によるN計算値149.42円。
・想定レンジ下限
ドル円の下値めどは、本日アジアタイムにつけた安値147.11円。
(関口)
昨日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では、これまでに実施した金融引き締めの累積効果を考慮し、今後の利上げ幅がより小規模なものになる可能性が示唆された。米長期金利は一時4%割れ。しかし、パウエル連邦準備理事会(FRB)議長が「政策金利の『最終水準』はこれまでの予想よりも高くなる可能性が高い」と指摘。米金利は上昇へ転じた。
米金利の上下を受け、昨日のドル円は145.68円へ下振れ後に反発。本日は148円台を回復し、昨日の下落幅を帳消しにした。週末に米雇用統計を控えるなか、今夜発表の7-9月期非農業部門労働生産性および単位労働コスト・速報値や、新規失業保険申請件数など米雇用関連指標の強弱も、米金利動向や市場のリスクセンチメントに影響するだろう。
10月米供給管理協会(ISM)非製造業景況指数も、FRBが注目するサービス部門の賃金動向を占う上で注目となる。ただ、昨日のレンジを上回った達成感が生じることも想定でき、いったん動きを落ち着かせて、雇用統計や翌週の中間選挙を前にした様子見姿勢が徐々に強まっていくことも考えられる。
・想定レンジ上限
ドル円の上値めどは10月27-31上昇幅によるN計算値149.42円。
・想定レンジ下限
ドル円の下値めどは、本日アジアタイムにつけた安値147.11円。
(関口)