欧州外国為替市場概況・20時 ドル円、売り優位

 11日の欧州外国為替市場でドル円は売り優位。20時時点では139.69円と17時時点(141.19円)と比べて1円50銭程度のドル安水準だった。米連邦準備理事会(FRB)が利上げペースを減速するとの見方が強まるなか、欧州勢の参入後はドル売りが先行。昨日安値の140.21円や節目の140.00円を下抜けると目先のストップロス注文を巻き込んで下げ足を速め、8月31日以来の安値となる138.78円まで値を下げた。本日は米国がベテランズデーの祝日とあって流動性も低下するなか、昨日からの値幅を伴った荒い値動きが継続。アジア時間につけた高値からの下げ幅はすでに3円70銭程度まで拡大している。

 ユーロ円も売り優勢。20時時点では143.27円と17時時点(144.64円)と比べて1円37銭程度のユーロ安水準だった。ドル円の下落につれた円買い・ユーロ売りが進み、一時142.57円まで下押しした。また、ポンド円は163.07円、豪ドル円が92.62円まで下落する場面が見られるなど、クロス円は軒並み安で推移している。

 ユーロドルはしっかり。20時時点では1.0256ドルと17時時点(1.0244ドル)と比べて0.0012ドル程度のユーロ高水準だった。全般にドル売りが進んだ流れに沿って、一時1.0279ドルまで本日高値を更新した。


本日これまでの参考レンジ
ドル円:138.78円 - 142.48円
ユーロドル:1.0163ドル - 1.0279ドル
ユーロ円:142.57円 - 145.03円

(岩間)
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