株式明日の戦略-序盤に崩れるもプラスで終了、ハイテクグロースに追い風が続く
16日の日経平均は続伸。終値は38円高の28028円。小高く始まった後、すぐにマイナス圏に沈んで一気に下げ幅を200円超に拡大。ロシア製ミサイルがポーランドに着弾して死者が出たと伝わったことから、地政学リスクを意識した売りに押された。しかし、開始30分程度で売りが一巡。バイデン米大統領がミサイルはロシアから発射されたとは考えにくいと発言したことなどを手掛かりに、急速に値を戻した。後場の開始早々にはプラス転換。戻した後は動意が薄くなったものの堅調に推移し、終値で28000円を上回った。
東証プライムの売買代金は概算で3兆5100億円。業種別では鉱業、卸売、倉庫・運輸などが上昇した一方、保険、精密機器、ゴム製品などが下落した。マイナス圏で推移していた東芝<6502.T>が、取引終盤に買いを集めてプラス転換。非公開化を巡る買収提案にローム<6963.T>などが参画しているとの観測が伝わったことが買い材料となった。半面、その観測記事で投資額が最大3000億円規模になると報じられたロームは、取引終盤にマイナス圏に沈んで大幅安で終えた。
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり940/値下がり821。米国でナスダックの動きが良かったことからグロース株に資金が向かっており、ソフトバンクGが3%近い上昇。東京エレクトロン、信越化学、アドバンテストなど半導体株が買いを集めた。ロシアリスクが意識されたことで原油高メリット銘柄が強く、INPEXのほか、三井物産や三菱商事など商社株が上昇。リリースのあったマイクロ波化学がストップ高となった。出資先の上場が承認されたと発表したセレスが急伸。保有株の売却を発表したナブテスコが大幅高となった。
一方、売却対象となったハーモニックが10%近い下落。米長期金利の低下を受けて、T&D、第一生命、東京海上など保険株が軒並み安となった。円安にも一服感が出てきたことから、三菱自、SUBARU、ブリヂストンなど自動車関連が全般軟調。コロナの感染被害拡大が警戒されたかリオープニング関連が嫌われており、HIS、TKP、テイク&ギヴニーズなどが大幅安となった。ほか、今期の減益計画を発表したキャリアや大森屋が急落した。
ロシア製のミサイルに関するニュースに動揺はしたが、終わってみれば日経平均は上昇。日経平均が崩れた序盤でもマザーズ指数やグロースコア指数はプラス圏で推移しており、本当の意味でリスクオフ色が強まったといった雰囲気はなかった。G20首脳会議のさなかにロシアがウクライナ以外の国を攻撃するというのはロシア側のリスクが大きく、バイデン大統領のコメントなども踏まえると、これが地政学リスクをさらに高める材料にはならなそう。日本株に関しては、結果的に下値での買い意欲を確認できたようでもあった。
本日、米国では10月の小売売上高や鉱工業生産などが発表されるほか、ターゲットやエヌビディアの決算が発表予定。小売株や半導体株の動向が引き続き注目される。足元では国内の大手半導体株が息を吹き返した感があるが、半導体株が強いと全体にも好影響が波及しやすい。米10月PPIを受けて米国の長期金利は低下しており、グロース株の上昇を後押ししている。エヌビディアの決算が半導体やハイテク株の買い材料になる展開に期待したい。
東証プライムの売買代金は概算で3兆5100億円。業種別では鉱業、卸売、倉庫・運輸などが上昇した一方、保険、精密機器、ゴム製品などが下落した。マイナス圏で推移していた東芝<6502.T>が、取引終盤に買いを集めてプラス転換。非公開化を巡る買収提案にローム<6963.T>などが参画しているとの観測が伝わったことが買い材料となった。半面、その観測記事で投資額が最大3000億円規模になると報じられたロームは、取引終盤にマイナス圏に沈んで大幅安で終えた。
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり940/値下がり821。米国でナスダックの動きが良かったことからグロース株に資金が向かっており、ソフトバンクGが3%近い上昇。東京エレクトロン、信越化学、アドバンテストなど半導体株が買いを集めた。ロシアリスクが意識されたことで原油高メリット銘柄が強く、INPEXのほか、三井物産や三菱商事など商社株が上昇。リリースのあったマイクロ波化学がストップ高となった。出資先の上場が承認されたと発表したセレスが急伸。保有株の売却を発表したナブテスコが大幅高となった。
一方、売却対象となったハーモニックが10%近い下落。米長期金利の低下を受けて、T&D、第一生命、東京海上など保険株が軒並み安となった。円安にも一服感が出てきたことから、三菱自、SUBARU、ブリヂストンなど自動車関連が全般軟調。コロナの感染被害拡大が警戒されたかリオープニング関連が嫌われており、HIS、TKP、テイク&ギヴニーズなどが大幅安となった。ほか、今期の減益計画を発表したキャリアや大森屋が急落した。
ロシア製のミサイルに関するニュースに動揺はしたが、終わってみれば日経平均は上昇。日経平均が崩れた序盤でもマザーズ指数やグロースコア指数はプラス圏で推移しており、本当の意味でリスクオフ色が強まったといった雰囲気はなかった。G20首脳会議のさなかにロシアがウクライナ以外の国を攻撃するというのはロシア側のリスクが大きく、バイデン大統領のコメントなども踏まえると、これが地政学リスクをさらに高める材料にはならなそう。日本株に関しては、結果的に下値での買い意欲を確認できたようでもあった。
本日、米国では10月の小売売上高や鉱工業生産などが発表されるほか、ターゲットやエヌビディアの決算が発表予定。小売株や半導体株の動向が引き続き注目される。足元では国内の大手半導体株が息を吹き返した感があるが、半導体株が強いと全体にも好影響が波及しやすい。米10月PPIを受けて米国の長期金利は低下しており、グロース株の上昇を後押ししている。エヌビディアの決算が半導体やハイテク株の買い材料になる展開に期待したい。