ロンドン為替見通し=欧州通貨は重いながら動意やや落ち着くか、トルコ金融政策にも注目
ロンドンタイムは、ロシア中部での欧州向けガスパイプランの爆発などエネルギー事情に不安を抱えていることもあり、欧州の通貨は重い推移が続くか。ただ、動意につながりそうな経済指標の発表が乏しいことから、比較的落ち着いた動きに終始するとみる。
序盤に英経済指標の発表が予定されているものの、7-9月期四半期国内総生産(GDP)は改定値で、速報値の前期比-0.2%、前年同期比+2.4%と同程度の結果が見込まれている。修正があっても、為替の動意に大きくな影響は与えにくいだろう。
英7-9月期四半期経常収支の発表もあり、こちらは赤字が縮小するとの見方(市場予想 -208億ポンド、前期 -338億ポンド)で、ポンドにとってさほどネガティブに働きそうではない。ただ、昨日は英国立統計局(ONS)発表の11月公的部門借り入れが同月として統計以来で最高に達したことがポンド売り材料となった。本日の経常収支が悪化した場合の反応には一応留意したい。
そのほか、20時にトルコ中銀が金融政策を発表する。前回11月会合の声明で利下げサイクル終了を宣言しており、主要政策金利9.00%の据え置きが予想されている。ただ、常に利下げを求めるエルドアン大統領の意向をうかがわせるようなニュースでも伝われば、トルコリラへの売り圧力が強まりそう。各国中銀がまだ金融引き締め傾向にある一方、引き締めに向かいにくいトルコとの方向性の違いは、リラの懸念材料となり続けている。
想定レンジ上限
・ポンドドル:20日高値1.2223ドル。
・トルコリラ円:2日安値7.16円
想定レンジ下限
・ポンドドル:20-21日上昇幅の下方倍返し1.1980ドル。
・トルコリラ円:11月22日-12月2日下落幅によるN計算値6.93円
(関口)
序盤に英経済指標の発表が予定されているものの、7-9月期四半期国内総生産(GDP)は改定値で、速報値の前期比-0.2%、前年同期比+2.4%と同程度の結果が見込まれている。修正があっても、為替の動意に大きくな影響は与えにくいだろう。
英7-9月期四半期経常収支の発表もあり、こちらは赤字が縮小するとの見方(市場予想 -208億ポンド、前期 -338億ポンド)で、ポンドにとってさほどネガティブに働きそうではない。ただ、昨日は英国立統計局(ONS)発表の11月公的部門借り入れが同月として統計以来で最高に達したことがポンド売り材料となった。本日の経常収支が悪化した場合の反応には一応留意したい。
そのほか、20時にトルコ中銀が金融政策を発表する。前回11月会合の声明で利下げサイクル終了を宣言しており、主要政策金利9.00%の据え置きが予想されている。ただ、常に利下げを求めるエルドアン大統領の意向をうかがわせるようなニュースでも伝われば、トルコリラへの売り圧力が強まりそう。各国中銀がまだ金融引き締め傾向にある一方、引き締めに向かいにくいトルコとの方向性の違いは、リラの懸念材料となり続けている。
想定レンジ上限
・ポンドドル:20日高値1.2223ドル。
・トルコリラ円:2日安値7.16円
想定レンジ下限
・ポンドドル:20-21日上昇幅の下方倍返し1.1980ドル。
・トルコリラ円:11月22日-12月2日下落幅によるN計算値6.93円
(関口)