ロンドン為替見通し=円相場の波乱が落ち着けば、欧州通貨は戻り鈍い状態を再確認か

 ロンドンタイムは、昨日の円相場主導による相場展開が落ち着く場合を前提としつつも、欧州通貨は戻りが鈍い状態か。対円でのドル急落もあって、ユーロドルは昨日1.0658ドルまで上昇したものの、前日高値に並んだその水準で頭打ち。動きを強めきれなかった。ユーロ円の大幅な下落に足を引っ張られた面もあるが、押し上げ材料に恵まれているわけでもない。

 後手に回っていた日銀もタカ派へ傾くとの思惑が強まるなら、景況への悪影響を見越したリスク回避の意識が、資源国通貨をはじめとした対ドルでの各通貨の上値を抑えそう。リスク回避のドル買い傾向が、ユーロドルの上値も重くするだろう。

 本日は欧州序盤に1月独消費者信頼感指数(Gfk調査、予想:▲38.0)の発表が予定されている。12月分の▲40.2よりマイナスが縮小するとの予想だが、低位の推移が続くとの見方。為替への直接的なインパクトは限られるかもしれないが、ユーロ圏の中心国ドイツの現状を把握する意味で内容に注目したい。


想定レンジ上限
・ユーロドル:ピボット・レジスタンス2・1.0699ドルも付近に位置する節目1.0700ドル。

想定レンジ下限
・ユーロドル:12日安値1.0506ドル。

(関口)
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