欧州マーケットダイジェスト・30日 株まちまち・ドル底堅い
(30日終値:31日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=130.42円(30日15時時点比△0.78円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=141.59円(△0.69円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0857ドル(▲0.0011ドル)
FTSE100種総合株価指数:7784.87(前営業日比△19.72)
ドイツ株式指数(DAX):15126.08(▲23.95)
10年物英国債利回り:3.336%(△0.012%)
10年物独国債利回り:2.317%(△0.079%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
1月スイスKOF景気先行指数 97.2 91.5・改
10-12月期独国内総生産(GDP)速報値(季節調整済)
前期比 ▲0.2% 0.5%・改
前年同期比 1.1% 1.4%・改
10-12月期独国内総生産(GDP)速報値(季節調整前)
前年同期比 0.5% 1.3%・改
1月ユーロ圏消費者信頼感指数(確定値)▲20.9 ▲20.9
1月ユーロ圏経済信頼感指数 99.9 97.1・改
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ユーロドルは上値が重かった。スペインの1月消費者物価指数(CPI)速報値が前年比で5.8%上昇と予想の5.0%上昇を大幅に上回ったことが伝わるとユーロ買い・ドル売りが先行。19時30分前に一時1.0914ドルと日通し高値を更新した。欧州中央銀行(ECB)が大幅な利上げを継続するとの観測を背景にユーロ買い・ドル売りが入りやすい地合いとなった。
ただ、26日に付けた約9カ月ぶりの高値1.0929ドルがレジスタンスとして意識されると徐々に上値が重くなった。10-12月期独国内総生産(GDP)速報値が予想を下回ったことも相場の重しとなり、一時1.0858ドル付近まで下押しした。
NY市場に入ると、米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いが出たほか、市場では「月末が近づく中、ロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングに絡んだユーロ売りのフローが観測された」との声が聞かれた。
・ドル円は底堅い動き。アジア時間に一時129.21円まで売られたあとはじりじりと下値を切り上げる展開に。米長期金利の上昇などを手掛かりに円売り・ドル買いが進み、アジア時間の高値130.29円を上抜けると一時130.47円まで上値を伸ばした。
ウォールストリート・ジャーナル紙のFEDウォッチャー、ニック・ティミラオス記者が29日、「米連邦準備理事会(FRB)当局者は労働市場が非常に逼迫しているため、ディスインフレが短命に終わるのではないかと不安を表明している」「賃金上昇や低い失業率がインフレを再び助長させるのかどうかを議論している」と報じ、ややタカ派的な見方を示したことも意識された。
・ユーロ円は一転上昇。日本時間夕刻に一時140.56円と日通し安値を付けたものの、売り一巡後は買い戻しが優勢に。24時前には一時141.98円と日通し高値を付けた。ただ、142円台に乗せることは出来なかった。先週26日と27日にもそれぞれ141.91円、141.85円と142円手前で頭を抑えられている。
・ロンドン株式相場は小幅ながら3日続伸。前週末の米国株高などを好感した買いがやや優勢となった。ただ、今週予定されている英中銀金融政策委員会(MPC)を前に様子見ムードも強く、相場は大きな方向感は出なかった。アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株が買われた半面、スタンダード・チャータードなど金融株の一角に売りが出た。
・フランクフルト株式相場は3日ぶりに小反落。10-12月期独GDP速報値が予想を下回ったことで売りが出たものの、下押しも限定的だった。今週予定されている欧米の金融イベントを控えて、相場は方向感が出なかった。個別ではインフィニオン・テクノロジーズ(3.08%安)やコンチネンタル(2.69%安)、ザランド(2.07%安)などの下げが目立った。
・欧州債券相場は下落。ECBが大幅な利上げを継続するとの観測は根強く、独国債には売りが続いた。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=130.42円(30日15時時点比△0.78円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=141.59円(△0.69円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0857ドル(▲0.0011ドル)
FTSE100種総合株価指数:7784.87(前営業日比△19.72)
ドイツ株式指数(DAX):15126.08(▲23.95)
10年物英国債利回り:3.336%(△0.012%)
10年物独国債利回り:2.317%(△0.079%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
1月スイスKOF景気先行指数 97.2 91.5・改
10-12月期独国内総生産(GDP)速報値(季節調整済)
前期比 ▲0.2% 0.5%・改
前年同期比 1.1% 1.4%・改
10-12月期独国内総生産(GDP)速報値(季節調整前)
前年同期比 0.5% 1.3%・改
1月ユーロ圏消費者信頼感指数(確定値)▲20.9 ▲20.9
1月ユーロ圏経済信頼感指数 99.9 97.1・改
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ユーロドルは上値が重かった。スペインの1月消費者物価指数(CPI)速報値が前年比で5.8%上昇と予想の5.0%上昇を大幅に上回ったことが伝わるとユーロ買い・ドル売りが先行。19時30分前に一時1.0914ドルと日通し高値を更新した。欧州中央銀行(ECB)が大幅な利上げを継続するとの観測を背景にユーロ買い・ドル売りが入りやすい地合いとなった。
ただ、26日に付けた約9カ月ぶりの高値1.0929ドルがレジスタンスとして意識されると徐々に上値が重くなった。10-12月期独国内総生産(GDP)速報値が予想を下回ったことも相場の重しとなり、一時1.0858ドル付近まで下押しした。
NY市場に入ると、米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いが出たほか、市場では「月末が近づく中、ロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングに絡んだユーロ売りのフローが観測された」との声が聞かれた。
・ドル円は底堅い動き。アジア時間に一時129.21円まで売られたあとはじりじりと下値を切り上げる展開に。米長期金利の上昇などを手掛かりに円売り・ドル買いが進み、アジア時間の高値130.29円を上抜けると一時130.47円まで上値を伸ばした。
ウォールストリート・ジャーナル紙のFEDウォッチャー、ニック・ティミラオス記者が29日、「米連邦準備理事会(FRB)当局者は労働市場が非常に逼迫しているため、ディスインフレが短命に終わるのではないかと不安を表明している」「賃金上昇や低い失業率がインフレを再び助長させるのかどうかを議論している」と報じ、ややタカ派的な見方を示したことも意識された。
・ユーロ円は一転上昇。日本時間夕刻に一時140.56円と日通し安値を付けたものの、売り一巡後は買い戻しが優勢に。24時前には一時141.98円と日通し高値を付けた。ただ、142円台に乗せることは出来なかった。先週26日と27日にもそれぞれ141.91円、141.85円と142円手前で頭を抑えられている。
・ロンドン株式相場は小幅ながら3日続伸。前週末の米国株高などを好感した買いがやや優勢となった。ただ、今週予定されている英中銀金融政策委員会(MPC)を前に様子見ムードも強く、相場は大きな方向感は出なかった。アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株が買われた半面、スタンダード・チャータードなど金融株の一角に売りが出た。
・フランクフルト株式相場は3日ぶりに小反落。10-12月期独GDP速報値が予想を下回ったことで売りが出たものの、下押しも限定的だった。今週予定されている欧米の金融イベントを控えて、相場は方向感が出なかった。個別ではインフィニオン・テクノロジーズ(3.08%安)やコンチネンタル(2.69%安)、ザランド(2.07%安)などの下げが目立った。
・欧州債券相場は下落。ECBが大幅な利上げを継続するとの観測は根強く、独国債には売りが続いた。
(中村)