ロンドン為替見通し=欧州指標を注視、昨日の動意につながった指標との関連性に注目

 ロンドンタイムは、経済指標を見定めながら欧州通貨は方向感を探るか。序盤は、弱めな見方がある12月独小売売上高(予想:前月比+0.2%/前年比-1.8%)が発表予定。通常は為替の動意に直接インパクトを与えにくいイメージはあるが、昨日は弱い10-12月期独国内総生産(GDP)速報値がユーロの伸び悩みを誘った。GDPに占める割合が大きな消費の行方を判断する上で、小売売上高の結果が注目となる。

 昨日の弱い独GDPの後を受け、19時発表の10-12月期ユーロ圏GDP速報値(予想:前期比-0.1%/前年比+1.8%)の内容にも留意したい。主要国ドイツのGDP発表が済んでおり、集計結果のようなユーロ圏の数字が為替の大きな動意につながらないこともあるが、ECBのタカ派姿勢に市場が神経質な局面にある。その前18時55分発表の独雇用統計とあわせ、景気動向を判断する参考にしたい。


想定レンジ上限
・ユーロドル:昨日30日高値1.0914ドル。

想定レンジ下限
・ユーロドル: 1.0780ドル付近で下支えとなりそうな21日移動平均線。


(関口)
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