欧州マーケットダイジェスト・6日 株安・金利上昇・ドル高

(6日終値:7日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=132.77円(6日15時時点比△1.05円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=142.24円(△0.02円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0713ドル(▲0.0084ドル)
FTSE100種総合株価指数:7836.71(前営業日比▲65.09)
ドイツ株式指数(DAX):15345.91(▲130.52)
10年物英国債利回り:3.244%(△0.189%)
10年物独国債利回り:2.296%(△0.103%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)        <発表値>    <前回発表値>
12月独製造業新規受注
前月比                3.2%      ▲4.4%・改
前年比               ▲10.1%      ▲10.2%・改
1月英建設業購買担当者景気指数(PMI) 48.4        48.8
12月ユーロ圏小売売上高
前月比               ▲2.7%       1.2%・改
前年比               ▲2.8%      ▲2.5%・改

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円はしっかり。前週末の1月米雇用統計を受けて米連邦準備理事会(FRB)が早期に利上げを停止するとの期待が後退する中、米長期金利の上昇とともにドル買いが優勢となった。「次期日銀総裁に雨宮副総裁が就任を打診された」との一部報道を受けて、大規模金融緩和政策の早期修正観測が後退したことも円売りを誘った。アジア時間早朝に付けた132.56円を上抜けて一時132.90円と1月6日以来1カ月ぶりの高値を更新した。

・ユーロドルは軟調。米早期利上げ停止観測の後退で米長期金利が上昇すると全般ドル買いが優勢となった。3時前に一時1.0710ドルと1月10日以来の安値を付けた。なお、主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時103.75と1月9日以来の高水準を付けた。

・ユーロ円は強含み。ユーロドルの下落につれた売りが出た一方、ドル円の上昇につれた買いが入り一時142.67円付近まで値を上げた。ただ、アジア時間に付けた日通し高値142.99円を上抜けることは出来なかった。

・ロンドン株式相場は3日ぶりに反落。米早期利上げ停止観測の後退で米国株が軟調に推移する中、英株にも売りが波及した。前週末に過去最高値を更新したあとだけに利益確定目的の売りも優勢となった。セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株は売られたほか、リオ・ティントやグレンコアなど素材株が値を下げた。

・フランクフルト株式相場は続落。米早期利上げ停止観測の後退で米国株が下落すると、独株にも売りが波及した。個別ではザランド(5.60%安)やアディダス(3.54%安)、ポルシェ(3.05%安)などの下げが目立った。

・欧州債券相場は下落。米債安につれた。欧州中央銀行(ECB)の利上げ継続観測が再燃したことも相場の重し。

(中村)
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