27日香港株=続落か、米国のインフレ指標上振れと株安が重荷

 週明け27日の香港市場は続落か。米連邦準備理事会(FRB)による利上げ長期化するとの警戒感から売りが先行しそうだ。インフレ指標として注目される米国の1月の個人消費支出 (PCE) 価格指数が24日に発表され、変動の大きい食品、エネルギーを除くコア指数が前月比、前年比でともに市場予想を上回る伸びとなった。インフレは沈静しつつあるとの見方が後退し、同日に米長期金利の指標となる米10年債利回りが上昇した(価格は下落)。

 ただ、ハンセン指数が心理的節目の20000ポイントを割りこみ、相場の強気と弱気の分かれ目とされる250日移動平均(24日大引け時点で19993.35ポイント)を下回る水準では下げ渋る展開がありそうだ。決算発表や業績見通しを手掛かりとする個別物色が引き続き活発に行われるだろう。

 24日のNY株式相場でダウ平均は大幅に反落し、ハイテク株主体のナスダック総合は3日ぶりの反落となった。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は下落が目立ち、大型株のテンセント(00700)、AIAグループ(01299)、アリババ集団(09988)などが香港終値を下回って引けた。
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