17日香港株=上値重いか、米国の早期利下げ停止期待が後退

 17日の香港市場は前日のNY市場が下落した流れを引き継ぎ、上値の重い展開か。16日のNY市場は主要3指数がそろって下落。米1月卸売物価指数(PPI)が予想を上回る伸びとなり、前日の米1月消費者物価指数(CPI)に続いてインフレ高進が示されたほか、新規失業保険申請件数が予想を下回り、雇用の強さが明らかになった。また、ブラード米セントルイス連銀総裁やメスター米クリーブランド連銀総裁からのタカ派発言も米連邦準備理事会(FRB)による金融引き締めの長期化懸念を強めた。

 一方、中国の国家統計局が16日発表した2023年1月の住宅価格統計によると、主要70都市のうち新築分譲住宅価格(保障性住宅を除く)が前月比で上昇したのは36都市となり、前月から21都市増えた。上昇した都市が下落した都市を上回るのは17カ月ぶり。また、中国の住宅ローン金利の目安となる期間5年超物の最優遇貸出金利(LPR、ローンプライムレート)に引き下げ余地があるとの見方を『中国証券報』が伝えており、不動産市況が持ち直すとの期待が引き続き相場の支えとなりそうだ。
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