10日香港株=続落か、米株安を嫌気 米2月雇用統計の上振れ警戒

 10日の香港市場は、前日の米株安の流れを引き継いで続落か。日本時間きょう夜に公表される2月の米雇用統計が市場予想から上振れすれば、米連邦準備理事会(FRB)による利上げが再加速するとの懸念が強い。今週発表された米2月ADP民間部門雇用者数や米2月JOLTS求人件数が予想以上に強い結果だったこともあって、米国のインフレ高止まりを警戒する売りが出そうだ。

 もっとも、前日のハンセン指数終値は心理的節目の20000ポイントを割り込み、2月28日以来の安値圏にあるだけに、割安感に注目した買いが入りやすい。相場の強気と弱気の分かれ目とされる250日移動平均(9日大引け時点で19893.97ポイント)付近では下げ渋る展開があり得る。

 9日のNY株式相場はダウ平均が3日続落。新規失業保険申請件数が予想以上に増加したことを好感し上昇してスタートしたものの、増資を発表した地銀のSVBファイナンシャルが60%超暴落し、金融株が軒並み安となった。ハイテク株主体のナスダック総合は2.05%安の大幅反落だった。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は総じて下落。国際金融銘柄のHSBC(00005)とAIAグループ(01299)、大型ネット株のテンセント(00700)とアリババ集団(09988)、JDドットコム(09618)がそろって香港終値を下回って引けた。
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