6日香港株=買い先行か、米国の長期金利上昇一服と株高を好感

 週明け6日の香港市場は前週末の米株高の流れを引き継ぎ、買いが先行か。3月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で大幅な利上げが決まるとの観測が後退し、運用リスクが取りやすいと予想する。2日にボスティック米アトランタ連銀総裁が3月FOMCで0.25%の利上げを強く支持すると発言したことが引き続き意識され、前週末に米長期金利が低下した。

 もっとも、買い一巡後は上値が重い展開があり得る。インフレ率の高止まりと利上げ長期化への警戒感が根強いなか、週内に発表される米中の経済指標の結果を確認したいとのムードが次第に広がるだろう。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が7日に米上院銀行委員会公聴会で証言するほか、週内に米2月雇用統計や中国の2月物価統計が発表される。また、中国では全国人民代表大会(全人代、国会に相当)が5日開幕した。先週後半は中国が打ち出す景気刺激策への期待が相場を押し上げてきたが、今後は投資家が具体的措置を見極める姿勢を強めそうだ。

 3日のNY株式相場は、ダウ平均が3日続伸し、S&P500とナスダック総合はともに2日続伸。米長期金利の指標である米10年債利回りは、前日に4.09%台まで上昇していたが、3.95%台に低下した。3日の香港株の米国預託証券(ADR)は国際金融銘柄のHSBC(00005)と大型ネット株のテンセント(00700)、JDドットコム(09618)が香港終値を上回って引けた。
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