15日香港株=反発か、米株高を好感 金融システム不安が後退

 15日の香港市場は反発か。米シリコンバレーバンク(SVB)など米銀の破綻をきっかけに広がった金融システム不安が後退し、米株式相場が14日に上昇したことで地合いが改善するだろう。前日のハンセン指数は終値ベースで2022年12月21日以来およそ3カ月ぶりの安値を付けただけに、買い戻しが入りやすい。

 決算発表シーズンに入り、業績を手掛かりとする個別物色が活発になりそうだ。きょうはハンセン指数の構成銘柄の電能実業(00006)と中国平安保険(02318)、ハンセンテック指数の構成銘柄の金蝶国際ソフト(00268)が2022年12月本決算を発表する。

 14日のNY株式相場はダウ平均が6営業日ぶりに反発し、ハイテク株主体のナスダック総合は大幅に続伸した。足もとで大きく下落した地銀株に買い戻しが強まったほか、米2月消費者物価指数(CPI)がおおむね予想通りに鈍化し、金融引き締め長期化への過度な警戒感が和らいだ。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は国際金融銘柄のHSBC(00005)とAIAグループ(01299)、ネット株のテンセント(00700)とアリババ集団(09988)、電気自動車・電池メーカーのBYD(01211)がそろって香港終値を上回って引けた。
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