22日香港株=続伸して始まるか、米国の金融システム不安後退と株高で

 22日の香港市場は続伸して始まるか。米金融当局が金融システム不安の拡大防止策を続けるとの見方から、21日の米株式相場が上昇した流れを引き継ぐと予想する。ただ、米連邦準備理事会(FRB)がインフレ抑制のために利上げを続けるのか、銀行危機拡大への懸念に配慮して利上げを見送るかが見通せないなか、買い一巡後は上値が重い展開がありそうだ。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表とパウエルFRB議長の記者会見を22日に控え、様子見気分が広がると予想する。

 決算発表がピークを迎えつつあり、個別に材料が出た銘柄を物色する動きも相場を支えるだろう。きょうはハンセン指数構成銘柄の東方海外(00316)、テンセント(00700)、恒安国際集団(01044)、石薬集団(01093)、薬明生物技術(02269)が2022年12月本決算を発表する。

 21日のNY株式相場は、ダウ平均など主要3指数がそろって続伸。イエレン米財務長官長の発言を受けて金融システム不安が後退した。イエレン氏は、米政府は金融危機が強まれば、預金保護を拡大する用意があると発言した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は総じて下落。国際金融銘柄のHSBC(00005)とAIAグループ(01299)、大型ネット株のJDドットコム(09618)とアリババ集団(09988)が香港終値を上回って引けた。

(小針)
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