NY株見通し-神経質な展開か 経済指標は3月製造業・サービス業PMI・速報値など

 今晩のNY市場は神経質な展開か。昨日は米連邦公開市場委員会(FOMC)結果を受けた年内の利上げの打ち止め見通しを背景に大きく上昇してスタート後、地銀株の下落を受けて軟調となったが、イエレン米財務長官が必要なら預金保護を拡大すると発言したことが支えとなり主要3指数がそろって上昇した。週初来では、ダウ平均が243ドル高(+0.76%)と3週ぶりの反発ペースとなり、S&P500が0.82%高、ナスダック総合が1.35%高とともに2週続伸ペースとなった。
 週末となる今晩の取引では、年内の利上げ打ち止め期待を背景に引き続きハイテク株の堅調が期待される一方、地銀株を中心とした金融システム不安が引き続き上値の圧迫要因か。金融株の動向やそれを巡る当局者の発言などをにらんだ神経質な展開となりそうだ。

 今晩の米経済指標・イベントは2月耐久財受注、3月S&Pグローバル製造業・サービス業PMI速報値、ブラード米セントルイス連銀総裁講演など。主要な企業の決算発表はなし。(執筆:3月24日、14:00)
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。