30日香港株=買い先行か、欧米金融不安が一段と和らぐ

 30日の香港市場は米株高の流れを引き継ぎ、買いが先行するか。前日のNY市場でダウ平均は323米ドル高と反発し、3週間ぶり高値で終えた。欧米の金融システムへの不安が一段と和らぎ、消費関連株と金融株が上昇したほか、米長期金利の上昇が一服したことで高PERのハイテク株も買われた。市場センチメントの改善が続くなか、香港市場でも投資家がリスクを取りやすくなるだろう。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、主力株のHSBC(00005)やAIAグループ(01299)、テンセント(00700)、アリババ集団(09988)などが香港終値を上回って引けた。

 もっとも、中国景気の回復見通しが不透明ななか、先行指標となる3月の中国購買担当者景気指数(PMI)が31日に発表されるとあって、内容を見極めようと手控えムードが次第に広がる可能性がある。一方、決算発表がピークを迎え、業績を手掛かりとした個別物色が続きそうだ。きょうは中国工商銀行(01398)や、海底撈国際(06862)などが決算を発表する予定。
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