24日香港株=方向性乏しいか、利益確定売りと米利上げ停止期待が交錯

 24日の香港市場は方向感の乏しい相場か。前日のハンセン指数は大幅に3日続伸し、心理的節目の20000ポイントを回復して終えただけに利益確定売りが出やすい半面、米連邦準備理事会(FRB)による利上げの打ち止めが近いとの見方が相場を支えるだろう。米景気悪化への懸念から足元で米長期金利が低下しており、ハイテク・グロース株に買いの矛先が向かいそうだ。

 決算発表がピーク期に入り、個別に材料が出た銘柄を物色する動きが引き続き活発と予想する。きょうはハンセン指数構成銘柄の華潤ビール(00291)、シノペック(00386)、中国神華能源(01088)、小米集団(01810)、新奥能源(02688)、美団(03690)が2022年12月本決算を発表する。

 23日のNY株式相場は主要3指数がそろって反発。地銀株の下落が相場の重荷だったが、イエレン米財務長官が必要なら預金保護を拡大すると発言したことが支えとなった。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、国際金融銘柄のHSBC(00005)とAIAグループ(01299)、中国ネット通販大手のアリババ集団(09988)が香港終値を下回って終えた。

(小針)
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