ロンドン為替見通し=3月独CPI速報値を見極め、月末・期末に向けた特殊玉に要警戒か
本日のロンドン為替市場のユーロドルは、3月独消費者物価指数(CPI)速報値を見極めつつ、明日の月末・期末に向けた特殊玉を注視していく展開が予想される。
3月独CPI速報値は前月比+0.7%、前年比+7.3%と予想されており、2月の前月比+0.8%、前年比+8.7%からの伸び率鈍化が見込まれている。
ドイツの3月のインフレ率の鈍化は、欧州中央銀行(ECB)のターミナルレート(利上げの最終到達点)の低下要因となる。
昨日はタカ派のカジミール・スロバキア中銀総裁がの講演では、金融業界を巡る緊張があっても利上げを進めるべきだが、そのペースは減速が必要かもしれないと述べている。
一方、レーンECB専務理事兼主任エコノミストは、最近の金融システム不安が引き続き抑制されていれば、追加利上げが必要になるが、金融へのストレスが強まるなら、何が適切かを見極める必要がある、と述べている。
今後も、インフレ抑制のための政策金利引き上げと金融システム安定化のための据え置きを巡り、物価動向や金融機関の株価の動向を注視していくことになる。
また、本日は、明日の期末・年度末に向けたロンドン・フィキシングでの特殊玉にも警戒しておきたい。
想定レンジ上限
・ユーロドル:1.0930ドル(3/23高値)
・ユーロ円:144.96円(3/15高値)
想定レンジ下限
・ユーロドル:1.0781ドル(日足一目均衡表・転換線)
・ユーロ円:143.20円(3/23安値)
(山下)
3月独CPI速報値は前月比+0.7%、前年比+7.3%と予想されており、2月の前月比+0.8%、前年比+8.7%からの伸び率鈍化が見込まれている。
ドイツの3月のインフレ率の鈍化は、欧州中央銀行(ECB)のターミナルレート(利上げの最終到達点)の低下要因となる。
昨日はタカ派のカジミール・スロバキア中銀総裁がの講演では、金融業界を巡る緊張があっても利上げを進めるべきだが、そのペースは減速が必要かもしれないと述べている。
一方、レーンECB専務理事兼主任エコノミストは、最近の金融システム不安が引き続き抑制されていれば、追加利上げが必要になるが、金融へのストレスが強まるなら、何が適切かを見極める必要がある、と述べている。
今後も、インフレ抑制のための政策金利引き上げと金融システム安定化のための据え置きを巡り、物価動向や金融機関の株価の動向を注視していくことになる。
また、本日は、明日の期末・年度末に向けたロンドン・フィキシングでの特殊玉にも警戒しておきたい。
想定レンジ上限
・ユーロドル:1.0930ドル(3/23高値)
・ユーロ円:144.96円(3/15高値)
想定レンジ下限
・ユーロドル:1.0781ドル(日足一目均衡表・転換線)
・ユーロ円:143.20円(3/23安値)
(山下)