ロンドン為替見通し=本日の欧州経済指標では目立った動き出にくいか

 ユーロはナーゲル独連銀総裁ほか複数の欧州中央銀行(ECB)高官による利上げの最終局面接近の示唆を受け、重い動きが続きそうだ。ただ、4月初旬以来の1.08ドル台と相応の水準まで続落してきた。自律反発の域は出ないにしても買い戻しが大きめになる可能性を視野に入れて臨みたい。

 一方で、本日のロンドンタイムに4月独卸売物価指数や、景気の先行指標ともいえる3月分のユーロ圏鉱工業生産の発表はあるが、動意のきっかけになるかどうかは不確か。経済指標としては、明日発表の5月独ZEW景況感指数などの強弱で、利上げが景気に与える影響を推し量る展開が想定しやすい。本日は欧州高官の発言に関するニュースヘッドラインなどに気を配りつつ、NY入り以降のドル相場主導の動意を待つことになるか。


想定レンジ上限
・ユーロドル日足一目均衡表・転換線1.0970ドル。

想定レンジ下限
・ユーロドル:3月24日安値1.0713ドル。

(関口)
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