東京マーケットダイジェスト・31日 豪ドル安・株高

(31日15時時点)
ドル円:1ドル=147.71円(前営業日NY終値比△0.10円)
ユーロ円:1ユーロ=159.83円(▲0.26円)
ユーロドル:1ユーロ=1.0820ドル(▲0.0025ドル)
日経平均株価:36286.71円(前営業日比△220.85円)
東証株価指数(TOPIX):2551.10(△24.17)
債券先物3月物:146.25円(▲0.19円)
新発10年物国債利回り:0.730%(△0.025%)
ユーロ円TIBOR3カ月物:0.02500%(▲0.00300%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な国内経済指標)          <発表値>    <前回発表値>
12月小売業販売額 (前年同月比)        2.1%      5.4%・改
12月鉱工業生産・速報値
前月比                   1.8%       ▲0.9%
前年同月比                ▲0.7%       ▲1.4%
1月消費動向調査(消費者態度指数 一般世帯) 38.0        37.2
12月新設住宅着工戸数 (前年同月比)     ▲4.0%        ▲8.5%

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円は下値が堅い。日銀金融政策決定会合における主な意見(1月22-23日分)では、金融政策正常化に向けた議論が今後本格化することが示された。本邦長期金利の上昇とともに売りが先行し、一時は147.19円まで下押し。もっとも、その後は月末の仲値に向けて買いが入り、徐々に下値を切り上げる展開となった。日本株のプラス圏浮上なども相場の支えとなり、147.87円まで買い戻された。

・豪ドルは弱含み。10-12月期および12月の豪消費者物価指数(CPI)が予想を下回る結果となったことを受け、豪ドル売りで反応した。対ドルでは0.6559ドル、対円では96.84円まで下落する場面もあった。

・ユーロドルも弱含み。豪ドルを中心にドルの買い戻しが進んだ流れに沿って、一時1.0816ドルまで下押し。もっとも、前日安値の1.0812ドル手前では売りも一服した。

・ユーロ円は下げ渋り。9時過ぎに159.64円まで下落する場面があったが、その後はドル円と同様に買い戻しが入った。ただ、ユーロドルが下落した影響で戻りも限られており、その後は159.80円を挟んだ水準でのもみ合いが中心となった。

・日経平均株価は3日続伸。日銀の金融政策決定会合における主な意見(1月22-23日分)を受けて、金融政策正常化への思惑が高まり、相場の重しとなった。指数は一時360円超下落する場面もあったが、3万6000円割れ水準では「個人投資家からの押し目買いが観測された」との声も聞かれ、徐々に下げ幅を縮小。後場に入って上昇に転じた。

・債券先物相場は反落。日銀の金融政策決定会合における主な意見では、政策正常化に向けた前向きな姿勢が示された。主な意見を受けて国内債への売り圧力が強まったほか、明日の10年物国債入札への警戒感も重しとなった。

(岩間)
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