東京外国為替市場概況・12時 ドル円、伸び悩み

 4日の東京外国為替市場でドル円は伸び悩み。12時時点では156.37円とニューヨーク市場の終値(156.08円)と比べて29銭程度のドル高水準だった。仲値後も底堅さが継続されて156.49円まで上値を伸ばしたが、一巡後は156.32円付近まで上値を切り下げた。時間外の米10年債利回りも4.40%後半で上昇が一服している。
 なお、参院財政金融委員会に出席した植田日銀総裁の発言が伝わったものの相場の反応は鈍かった。植田総裁は、「先行き見通しに沿って基調的物価上昇率が高まれば、緩和度合い調整する」「長期金利が急激に上昇する場合には機動的にオペを実施する」などと述べた。

 ユーロドルは上昇一服。12時時点では1.0908ドルとニューヨーク市場の終値(1.0904ドル)と比べて0.0004ドル程度のユーロ高水準だった。値幅は狭かったものの、10時前につけた1.0916ドルを頭に持ち高調整の売りにやや押された。

 ユーロ円は上値がやや重い。12時時点では170.57円とニューヨーク市場の終値(170.19円)と比べて38銭程度のユーロ高水準だった。ドル円が上げ幅を拡大した場面で強含むも、仲値付近でつけた170.73円には届かず。その後もドル円と歩調を合わせて、170.50円台でじり安となった。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:155.99円 - 156.49円
ユーロドル:1.0901ドル - 1.0916ドル
ユーロ円:170.13円 - 170.73円


(小針)
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