東京外国為替市場概況・10時 ドル円、乱高下

 12日の東京外国為替市場でドル円は乱高下。10時時点では159.07円とニューヨーク市場の終値(158.84円)と比べて23銭程度のドル高水準だった。流動性が極端に悪いことや、為替介入への警戒感もあり乱高下を繰り返している。早朝は昨日のドル売りの反動で159.45円までじり高となったが、一時157.76円まで急落。しかし、すぐに159円台前半に戻した。東京が本格参入する9時を過ぎると再び158.00円近辺まで下押したが、東京仲値の値決めにかけては159円台を回復した。
 なお、神田財務官は昨日の介入の有無については応えず「足元で1カ月で5%も動いていて、かなり動いている」と発言したものの、「変動相場制で介入がまれであるべきとのイエレン氏の発言はまっとう」とも発言した。

 ユーロ円も荒い値動き。10時時点では172.91円とニューヨーク市場の終値(172.62円)と比べて29銭程度のユーロ高水準だった。ユーロドルが僅かなレンジの中で動いていることもあり、ユーロ円は常にドル円に連れる展開で荒い値動きを繰り返している。なお、日経新聞が「日銀が対ユーロでレートチェック実施、為替介入を準備か」と報じたが、ユーロドルの値動きが限られていることを鑑みると、ユーロ円が市場を引っ張る動きにはなってはいない。また、日経平均は一時4桁を超す下げ幅を記録したが、株価の動きへの反応は限定的。

 ユーロドルは小動き。10時時点では1.0870ドルとニューヨーク市場の終値(1.0868ドル)と比べて0.0002ドル程度のユーロ高水準だった。乱高下を繰り返すドル円相場に連れることもなく、1.0870ドルを挟んで僅かなレンジで小動き。
 
本日これまでの参考レンジ
ドル円:157.76円 - 159.45円
ユーロドル:1.0864ドル - 1.0875ドル
ユーロ円:171.52円 - 173.28円


(松井)
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