東京外国為替市場概況・15時 ドル円、上げ幅拡大

 27日午後の東京外国為替市場でドル円は上げ幅を拡大した。15時時点では146.25円と12時時点(145.09円)と比べて1円16銭程度のドル高水準だった。自民党総裁選の1回目投票の結果を眺めながら株高、そして円安が進行した。総裁選ではどの候補者も過半数に届かず、終盤に追い上げた高市氏が1位で決選投票に進んだ。2位の石破氏よりも国会議員票で上回っていたため、高市氏優勢との見方が強まった。
 円安のメリットを述べ、日銀の利上げに嫌悪感を示し、積極財政を訴えた人物が新首相となる可能性が高まり、日経平均は900円超高、ドル円は146.49円まで大きくドル買い円売りが進んだ。

 ユーロ円も急騰。15時時点では163.26円と12時時点(162.05円)と比べて1円21銭程度のユーロ高水準だった。新たな自民党総裁、つまり首相の座に高市氏が近づいた。同氏の経済成長を追い求める姿勢を背景にリスクオンの流れが強まり、為替は円売り一色となった。ユーロ円は163.49円、ポンド円が195.97円、豪ドル円も100.72円まで外貨高・円安に大幅に振れた。

 ユーロドルは小安い。15時時点では1.1164ドルと12時時点(1.1169ドル)と比べて0.0005ドル程度のユーロ安水準だった。ドル円のドル高基調に影響され、1.1160ドル割れまでじり安となった。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:144.76円 - 146.49円
ユーロドル:1.1159ドル - 1.1180ドル
ユーロ円:161.78円 - 163.49円

(小針)
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