東京外国為替市場概況・17時 ドル円、急落

 27日午後の東京外国為替市場でドル円は急落。17時時点では143.19円と15時時点(146.25円)と比べて3円6銭程度のドル安水準だった。自民党総裁選の決選投票が行われ、石破氏が過半数を獲得して新総裁に選出された。決選投票の9割を占める国会議員票に関して、第1回投票では高市氏が石破氏より多数の票を獲得していた経緯から、決選投票では高市氏が有利と見られていたが、予想に反して高市氏が敗れたことが明らかになると、急速に円の買い戻しが進んだ。
 高市氏が「アベノミクス」の継承を掲げ、日銀の利上げに否定的な見解を示していたことで強まっていた株買い・円売りの動きが巻き戻されると、ナイト・セッションの日経平均先物は大証終値比2200円超の急落となり、ドル円は一時142.80円まで売りに押された。

 ユーロ円も急落。17時時点では159.39円と15時時点(163.26円)と比べて3円87銭程度のユーロ安水準だった。自民党総裁選の決選投票結果が伝わり、円が独歩高となった流れに沿った。本日高値圏の163円台前半から159.03円まで4円超の急落となった。

 ユーロドルはさえない。17時時点では1.1132ドルと15時時点(1.1164ドル)と比べて0.0032ドル程度のユーロ安水準だった。9月仏消費者物価指数(CPI)が予想を下回る結果となったことを受け、ユーロ売りの反応が見られた。一時1.1125ドルまで下押しした。


本日これまでの参考レンジ
ドル円:142.80円 - 146.49円
ユーロドル:1.1125ドル - 1.1180ドル
ユーロ円:159.03円 - 163.49円

(岩間)
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