ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ドル円、高止まり

 23日のニューヨーク外国為替市場でドル円は高止まり。24時時点では153.02円と22時時点(153.06円)と比べて4銭程度のドル安水準だった。21時30分前に一時153.19円と7月31日以来の高値を付けたあとはいったん利食い売りなどが出たものの、下押しは極めて限定的だった。米長期金利の指標となる米10年債利回りが一時4.2556%前後と7月26日以来約3カ月ぶりの高水準を記録する中、円売り・ドル買いが出やすい地合いとなった。

 ユーロドルは下げ渋り。24時時点では1.0774ドルと22時時点(1.0774ドル)とほぼ同水準だった。低迷する欧州景気を支えるため、欧州中央銀行(ECB)が12月の定例理事会で大幅利下げを実施するとの見方が強まる中、21時30分前に一時1.0761ドルと7月3日以来の安値を更新した。ただ、売り一巡後はやや買い戻しが優勢となり、下げ幅を縮めた。

 ユーロ円は24時時点では164.87円と22時時点(164.91円)と比べて4銭程度のユーロ安水準。ドル円の高止まりやユーロドルの下げ渋りにつれた円売り・ユーロ買いが出ると一時165.02円と7月31日以来の高値を付けた。

 米ドルカナダドルは堅調だった。カナダ銀行(BOC)はこの日、政策金利を現行の4.25%から0.50%引き下げて3.75%にすることを決めたと発表。市場の予想通りとなった。ただ、声明で「インフレ圧力はもはや広範囲に及ばないため、インフレ期待はほぼ正常化」「経済が想定通り進展すれば政策金利をさらに引き下げる」との見解を示すと米ドル買い・カナダドル売りが優勢に。23時30分過ぎには一時1.3863カナダドルと8月5日以来の高値を更新した。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:151.03円 - 153.19円
ユーロドル:1.0761ドル - 1.0807ドル
ユーロ円:163.05円 - 165.02円

(中村)
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。