ニューヨーク外国為替市場概況・2時 ドル円、買い一服

 23日のニューヨーク外国為替市場でドル円は買い一服。2時時点では152.85円と24時時点(153.02円)と比べて17銭程度のドル安水準。アジア時間からほぼ一本調子で2円を超えて上昇したこともあり、欧州引け後は買いが一服となった。4.25%台まで上昇していた米10年債利回りが4.21%台まで上げ幅を縮めたことも上値を抑え152.78円付近まで下押しした。
 なお、G20に出席のためにワシントンを訪れている加藤財務相は円相場についてのコメントはしなかった。

 ユーロドルは小動き。2時時点では1.0773ドルと24時時点(1.0774ドル)と比べて0.0001ドル程度のユーロ安水準だった。米長期金利が上げ幅を縮小すると1.0786ドル前後まで買い戻される場面もあったが、上値も限られ1.07ドル後半で小動き。
 
 ユーロ円は上値が抑えられる。2時時点では164.67円と24時時点(164.87円)と比べて20銭程度のユーロ安水準。ユーロ円もアジア時間から2円弱の上げ幅を記録したことで、買いの勢いも徐々に弱まり165円乗せ水準でいったんは上値が抑えられた。

 ランドは一転下落。一時3カ月超ぶりとなる8.70円まで強含んでいたが、ロシアのタス国営通信の報道で「南アフリカ国営銀行が(欧米各国から制裁対象となっている)ロシア開発対外経済銀行(VEB)と協力協定を締結した」と報じられると、一転ランド円は8.55円まで下落。制裁を受けているロシアの金融機関に協力姿勢を見せたことで、今後の南アへの投資意欲減退懸念や南アへの制裁の可能性もあり、対ドルでも9月12日以来となる17.8681ランドまでランド売りが進んだ。


本日これまでの参考レンジ
ドル円:151.03円 - 153.19円
ユーロドル:1.0761ドル - 1.0807ドル
ユーロ円:163.05円 - 165.02円

(松井)
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