今日の株式見通し=軟調か 利下げ期待が後退し米国株は大幅安

 東京市場は軟調か。米国株は下落。ダウ平均は444ドル安の44303ドルで取引を終えた。1月雇用統計では非農業部門雇用者数は14.3万人増と市場予想を下回ったものの、失業率が改善したほか平均賃金が予想以上に増加し、労働市場の強さが確認された。加えてミシガン大が発表した1年先期待インフレ率速報値が大きく上昇したことで、利下げ期待が後退。10年債利回りが一時4.5%を上回るなど長期金利が大きく上昇した。決算を受けたアマゾンが大幅安となったこと、トランプ大統領が「相互関税」の導入に言及したことなどもあり、値幅を伴った下落となった。

 ドル円は足元151円50銭近辺で推移している。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて465円安の38375円、ドル建てが425円安の38415円で取引を終えた。米国時間7日に行われたトランプ大統領と石破首相の会談は円満ムードとなったが、米国株安や米金利上昇を嫌気して、日本株は大きく水準を切り下げることになるだろう。あすの東京市場は休場。米金利の上昇は水曜12日に発表される米消費者物価指数(CPI)に対する警戒を高める。米金利が上昇した割に為替はドル高(円安)には振れておらず、外部環境が良くない中、場中はマイナス圏で不安定な動きが続くと予想する。日経平均の予想レンジは38200円-38600円。
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。