欧州マーケットダイジェスト・17日 独株最高値・金利上昇・円高
(17日終値:18日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=151.38円(17日15時時点比▲0.14円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=158.68円(▲0.26円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0482ドル(▲0.0007ドル)
FTSE100種総合株価指数:8768.01(前営業日比△35.55)
ドイツ株式指数(DAX):22798.09(△284.67)
10年物英国債利回り:4.527%(△0.027%)
10年物独国債利回り:2.489%(△0.058%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標)
<発表値> <前回発表値>
12月ユーロ圏貿易収支
(季調済)146億ユーロの黒字 133億ユーロの黒字・改
(季調前)155億ユーロの黒字 164億ユーロの黒字
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は弱含み。東京時間に発表された10-12月期実質国内総生産(GDP)速報値が好調な内容だったと受け止められ、日銀の追加利上げを巡る思惑が広がった。欧米市場に入っても円買い・ドル売りの流れが継続し、1時前に一時151.34円と日通し安値を更新した。市場では「日銀の利上げ継続観測が根強い中、日米金利差縮小への思惑から円買い・ドル売り地合いが強まった」との声が聞かれた。
なお、ボウマン米連邦準備理事会(FRB)理事は「コアのインフレ指標は高いが、物価の変動率は今年さらに緩やかになるだろう」「インフレ率を2%の目標に下げる進展は遅くて、ばらつきがある」と述べたうで、「上振れリスクがある」ことに留意を促した。
・ユーロドルは小安い。前週末にユーロ高・ドル安が進んだ反動から、ポジション調整目的のユーロ売り・ドル買いが出た。22時30分前には一時1.0467ドルと日通し安値を更新した。
ただ、前週末の安値1.0447ドルが目先サポートとして意識されると下げ渋った。米国がプレジデンツデーの祝日で休場となる中、市場参加者が少なく、ユーロ売り・ドル買いの勢いが限られた面もあった。市場では「欧州主要国と欧州連合(EU)、北大西洋条約機構(NATO)の首脳が非公式で開く緊急会合の成り行きを見極めたいとの雰囲気もある」との声が聞かれた。
・ユーロ円は軟調。日銀の追加利上げ観測を背景に円買い・ユーロ売りが入ると、1時前に一時158.53円と本日安値を付けた。
・ロンドン株式相場は3日ぶりに反発。足もとで相場下落が続いたあとだけに短期的な戻りを期待した買いが入った。ただ、緊急の欧州首脳会議を控えて様子見ムードも強く、大きな方向感は出なかった。HSBCやバークレイズなど金融株が買われたほか、BAEシステムズやロールス・ロイス・ホールディングスなど資本財サービス株が値上がりした。半面、セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株が売られた。
・フランクフルト株式相場は反発し、史上最高値を更新した。ウクライナ紛争に関する緊急の欧州首脳会議が開催される中、ウクライナ和平への期待から買いが優勢となった。個別ではラインメタル(14.03%高)やシーメンス・エナジー(3.35%高)、ミュンヘン再保険(2.54%高)などの上昇が目立った。
・欧州債券相場は下落。欧州各国が軍備増強に動くとの思惑が広がる中、独国債など欧州長期債に売りが出た。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=151.38円(17日15時時点比▲0.14円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=158.68円(▲0.26円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0482ドル(▲0.0007ドル)
FTSE100種総合株価指数:8768.01(前営業日比△35.55)
ドイツ株式指数(DAX):22798.09(△284.67)
10年物英国債利回り:4.527%(△0.027%)
10年物独国債利回り:2.489%(△0.058%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標)
<発表値> <前回発表値>
12月ユーロ圏貿易収支
(季調済)146億ユーロの黒字 133億ユーロの黒字・改
(季調前)155億ユーロの黒字 164億ユーロの黒字
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は弱含み。東京時間に発表された10-12月期実質国内総生産(GDP)速報値が好調な内容だったと受け止められ、日銀の追加利上げを巡る思惑が広がった。欧米市場に入っても円買い・ドル売りの流れが継続し、1時前に一時151.34円と日通し安値を更新した。市場では「日銀の利上げ継続観測が根強い中、日米金利差縮小への思惑から円買い・ドル売り地合いが強まった」との声が聞かれた。
なお、ボウマン米連邦準備理事会(FRB)理事は「コアのインフレ指標は高いが、物価の変動率は今年さらに緩やかになるだろう」「インフレ率を2%の目標に下げる進展は遅くて、ばらつきがある」と述べたうで、「上振れリスクがある」ことに留意を促した。
・ユーロドルは小安い。前週末にユーロ高・ドル安が進んだ反動から、ポジション調整目的のユーロ売り・ドル買いが出た。22時30分前には一時1.0467ドルと日通し安値を更新した。
ただ、前週末の安値1.0447ドルが目先サポートとして意識されると下げ渋った。米国がプレジデンツデーの祝日で休場となる中、市場参加者が少なく、ユーロ売り・ドル買いの勢いが限られた面もあった。市場では「欧州主要国と欧州連合(EU)、北大西洋条約機構(NATO)の首脳が非公式で開く緊急会合の成り行きを見極めたいとの雰囲気もある」との声が聞かれた。
・ユーロ円は軟調。日銀の追加利上げ観測を背景に円買い・ユーロ売りが入ると、1時前に一時158.53円と本日安値を付けた。
・ロンドン株式相場は3日ぶりに反発。足もとで相場下落が続いたあとだけに短期的な戻りを期待した買いが入った。ただ、緊急の欧州首脳会議を控えて様子見ムードも強く、大きな方向感は出なかった。HSBCやバークレイズなど金融株が買われたほか、BAEシステムズやロールス・ロイス・ホールディングスなど資本財サービス株が値上がりした。半面、セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株が売られた。
・フランクフルト株式相場は反発し、史上最高値を更新した。ウクライナ紛争に関する緊急の欧州首脳会議が開催される中、ウクライナ和平への期待から買いが優勢となった。個別ではラインメタル(14.03%高)やシーメンス・エナジー(3.35%高)、ミュンヘン再保険(2.54%高)などの上昇が目立った。
・欧州債券相場は下落。欧州各国が軍備増強に動くとの思惑が広がる中、独国債など欧州長期債に売りが出た。
(中村)