東京外国為替市場概況・12時 ドル円、神経質に上下

 19日の東京外国為替市場でドル円は神経質に上下。12時時点では152.03円とニューヨーク市場の終値(152.06円)と比べて3銭程度のドル安水準だった。高田日銀審議委員のあいさつ内容「実質賃金のプラス転化に向けた動きが生じている」「経済・物価情勢に応じてさらなる金融緩和度合いの調整が必要」との認識や、「一段のギアシフト、金融緩和度合いの更なる調整を進めることが必要」との見解が伝わるなか151.75円まで下押しが先行。
 その後は市場がやや円買いに傾いたことへの調整も入ったようで、昨日高値152.22円を上抜け152.31円まで急反発した。しかし強さは長続きせず、152円付近へ押し戻された。

 ユーロドルはもみ合い。12時時点では1.0452ドルとニューヨーク市場の終値(1.0446ドル)と比べて0.0006ドル程度のユーロ高水準だった。対円でのドル反発もあって1.0441ドルまで下押す場面はあったが、時間外取引の米10年債利回りがNY引けの水準より低めに推移するなか下げ渋り、強い方向感が出なかった。

 ユーロ円は引き続き神経質な推移。12時時点では158.90円とニューヨーク市場の終値(158.84円)と比べて6銭程度のユーロ高水準だった。ドル円の上下を受けた円相場の流れに沿った動き。158.50円まで下押し後、159.13円へ反発も押し戻された。

 NZドルは下振れ先行も切り返す。対ドルで0.5678ドルを下値に下げ渋り、0.5724ドル付近まで反転上昇した。対円でもドル円の上振れにもつれて86.17円を底に切り返し、87.03円まで上昇。NZ準備銀行(中央銀行、RBNZ)は予想通り政策金利を3.75%に引き下げ。利下げや、オアRBNZ総裁の「インフレ見通しはさらなる利下げに自信を与える」「4月と5月に25bpの引き下げを想定」との発言を受けた売りは長続きしなかった。また、「信頼感が回復すれば、NZ成長率が加速する可能性がある」との見解も聞かれた。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:151.75円 - 152.31円
ユーロドル:1.0441ドル - 1.0452ドル
ユーロ円:158.50円 - 159.13円

(関口)
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