東京外国為替市場概況・15時 ドル円、戻り鈍い

 19日の東京外国為替市場でドル円は戻りが鈍い。15時時点では151.75円と12時時点(152.03円)と比べて28銭程度のドル安水準だった。本邦長期金利が再び上昇基調となり円高圧力を強めた。午前の高田日銀審議委員のあいさつ時につけた151.75円を下回り、151.71円まで下値を広げた。なお、新発10年物国債利回りは1.435%と2009年以来の高い水準で推移している。

 ユーロ円は弱含み。15時時点では158.68円と12時時点(158.90円)と比べて22銭程度のユーロ安水準だった。水準を落としたドル円につれて上値を切り下げる展開に。弱含み推移の日本株も重しとなり、一時158.50円台まで下押した。

 ユーロドルは小じっかり。15時時点では1.0456ドルと12時時点(1.0452ドル)と比べて0.0004ドル程度のユーロ高水準だった。ドル円がドル安に傾いたため、ユーロは対ドルで下げ渋る動き。15時頃には1.0457ドルまでじり高となった。

 また、東京午前に下値が固かったNZドル/ドルは0.5720ドル台と本日の高値圏で推移。オアNZ準備銀行(中央銀行、RBNZ)総裁は追加利下げを示唆したものの、1回の利下げ幅を通常の0.25%に戻す可能性も指摘しており、NZ金利低下への過度な警戒感が後退しているもよう。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:151.71円 - 152.31円
ユーロドル:1.0441ドル - 1.0457ドル
ユーロ円:158.50円 - 159.13円



(小針)
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