ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ドル円、堅調

 23日のニューヨーク外国為替市場でドル円は堅調。24時時点では142.63円と22時時点(141.85円)と比べて78銭程度のドル高水準だった。米ウォールストリートジャーナル(WSJ)紙が「米政府は貿易戦争の緩和に向けて対中関税の引き下げを検討」「対中関税は50-65%に引き下げられる可能性」と報じると、米中貿易摩擦が緩和されるとの期待からダウ平均が一時1100ドル超上昇。全般ドル買いが優勢となり、一時142.79円付近まで値を上げた。3月米新築住宅販売件数が72.4万件と予想の68.5万件を上回ったことも相場の支援材料。
 なお、ベッセント米財務長官は講演で「米政権は中国と米国のリバランスを支援したい」「米国と中国の間には大きな取引のチャンスがある」「米国は引き続き強いドル政策を維持」などと述べたと伝わった。

 ユーロドルは弱含み。24時時点では1.1353ドルと22時時点(1.1405ドル)と比べて0.0052ドル程度のユーロ安水準だった。米中貿易摩擦が緩和されるとの期待から全般ドル買いが先行すると一時1.1329ドル付近まで値を下げた。ただ、アジア時間に付けた日通し安値1.1308ドルが目先サポートとして働くと下げ渋った。

 ユーロ円はもみ合い。24時時点では161.93円と22時時点(161.78円)と比べて15銭程度のユーロ高水準。ドル円とユーロドルの値動きの影響を同時に受けたため、相場は大きな方向感が出なかった。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:141.49円 - 143.22円
ユーロドル:1.1308ドル - 1.1440ドル
ユーロ円:161.19円 - 162.46円

(中村)
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