ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ドル円、堅調

 1日のニューヨーク外国為替市場でドル円は堅調。24時時点では145.35円と22時時点(144.70円)と比べて65銭程度のドル高水準だった。日銀の早期利上げ観測の後退を背景に円売り・ドル買いが先行。4月米ISM製造業景況指数が48.7と予想の48.0を上回ると一時145.50円と4月10日以来の高値を付けた。ダウ平均が一時370ドル超上昇するなど、米国株相場が堅調に推移していることも相場の支援材料。

 ユーロドルは軟調。24時時点では1.1281ドルと22時時点(1.1315ドル)と比べて0.0034ドル程度のユーロ安水準だった。予想を上回る米ISM製造業景況指数をきっかけに全般ドル買いが進行すると一時1.1271ドルと日通し安値を更新した。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時100.30まで上昇した。

 ユーロ円は底堅い動き。24時時点では163.99円と22時時点(163.75円)と比べて24銭程度のユーロ高水準。日銀金融政策決定会合の結果や植田和男日銀総裁の記者会見の内容を受けて、日銀が追加利上げに慎重との見方が広がる中、円売りが出やすい地合いとなった。24時前には一時164.06円と本日高値を更新した。
 ユーロ円以外のクロス円も堅調だった。ポンド円は一時193.36円、豪ドル円は92.84円、NZドル円は85.95円、カナダドル円は105.19円、南アフリカランド円は7.81円、メキシコペソ円は7.41円まで値を上げた。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:142.88円 - 145.50円
ユーロドル:1.1271ドル - 1.1341ドル
ユーロ円:161.81円 - 164.06円

(中村)
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