NY為替見通し=円買い介入の効果持続性を見定める局面

 NYタイムは、日米金融政策の方向性の違いと、本邦当局の為替介入が続くかどうかの警戒感の綱引きの行方を見定める局面となる。米株の動向に影響を与えることが多い米景気先行指標総合指数の強弱などに一応注意しつつも、上下に荒っぽく振れたドル円の方向性を決めるのは、やはり市場が金融政策を巡る状況と介入警戒感のどちらを重視するかによるだろう。

 「介入は一時的に効果があっても持続性はないだろう」(証券系エコノミスト)、「ドル円が介入で下押したところは買い場」(外銀筋)との声も聞かれる。鈴木財務相は「神田財務官と断固たる措置とる必要性を共有」として、円安の加速を回避する構えだが、状況を探りつつドル高・円安の流れに回帰していくと考えられる。


・想定レンジ上限
 ドル円の上値めどは、円買い介入の下落幅に対する61.8%戻し143.91円。

・想定レンジ下限
 ドル円の下値めどは、円買い介入後の反発幅(140.70-143.39円)の61.8%押し141.73円。

(関口)
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。