ロンドン為替見通し=壊れたポンド相場の回復には時間が掛かりそう
ロンドンタイムは、ポンドが昨日に続き不安定に推移するリスクがある。対ドルで史上最安値を一気に1.0350ドルまで更新する突っ込み売りの反動から一時1.09ドル台へ戻したが、1.0970ドルに位置した日足一目均衡表・転換線を超えられなかった。上伸を確信させる材料がないなかでは、戻りも自律反発の域を脱することはできないだろう。本日1.0950ドルへ低下した転換線が引き続き重しとなりそう。
それ以前はイングランド銀行(中銀、BOE)の利上げサイクル入りが下支えになっていた面もある。しかし、インフレ抑制のためには景気後退も辞さない姿勢とはいえ、景況への懸念に加えて、財政の大幅な悪化につながる政策が新政権から提示された下では、ポンドの信用度失墜は回避できなかった。米金利上昇によるドル高局面ということも、対ドルでのポンド売りに拍車を掛けている。
いったん壊れたと言ってよいポンド相場の回復には相応の支援要因が浮上してくる以外に、時間も必要。最安値更新が昨日のように一気に進まなかったとしても、じりじり下値を探る展開は回避できないだろう。20時に予定されているピルBOE金融政策委員会(MPC)委員兼チーフエコノミストの講演にも注目したい。
・想定レンジ上限
ポンドドルの上値めどは、日足一目均衡表・転換線1.0930ドル。
・想定レンジ下限
ポンドドルの下値めどは、26日レンジ38.2%水準1.0572ドル。
(関口)
それ以前はイングランド銀行(中銀、BOE)の利上げサイクル入りが下支えになっていた面もある。しかし、インフレ抑制のためには景気後退も辞さない姿勢とはいえ、景況への懸念に加えて、財政の大幅な悪化につながる政策が新政権から提示された下では、ポンドの信用度失墜は回避できなかった。米金利上昇によるドル高局面ということも、対ドルでのポンド売りに拍車を掛けている。
いったん壊れたと言ってよいポンド相場の回復には相応の支援要因が浮上してくる以外に、時間も必要。最安値更新が昨日のように一気に進まなかったとしても、じりじり下値を探る展開は回避できないだろう。20時に予定されているピルBOE金融政策委員会(MPC)委員兼チーフエコノミストの講演にも注目したい。
・想定レンジ上限
ポンドドルの上値めどは、日足一目均衡表・転換線1.0930ドル。
・想定レンジ下限
ポンドドルの下値めどは、26日レンジ38.2%水準1.0572ドル。
(関口)