東京外国為替市場概況・12時 ドル円、底堅い

 24日の東京外国為替市場でドル円は底堅い。12時時点では148.85円とニューヨーク市場の終値(147.65円)と比べて1円20銭程度のドル高水準だった。10時過ぎにつけた149.04円を戻りの高値に148.50円台まで一瞬下落する場面はあったものの、下げたところでの買い意欲は旺盛のまま148.90円台まで持ち直した。ただ時間外の米10年債利回りが4.15%台まで低下するとドル上昇はやや一服している。

 なお11時前には、発表が延期されていた中国経済指標の結果が公表された。7-9月期GDPは前期比/前年同期比どちらも3.9%増と共に市場予想を上回った。9月小売売上高は予想比で下振れたが、同月鉱工業生産は予想より強かった。9月中国貿易収支もドル建て/元建て共に黒字幅が予想より大きかった。

 ユーロ円もしっかり。12時時点では146.52円とニューヨーク市場の終値(145.68円)と比べて84銭程度のユーロ高水準だった。ドル円が下押す場面では146.20円を割り込むも、直ぐに下値を切り上げた。その後も弱い香港・中国株を眺めて何度か売られたが、下げ幅は限定された。

 ユーロドルは12時時点では0.9843ドルとニューヨーク市場の終値(0.9862ドル)と比べて0.0019ドル程度のユーロ安水準だった。中国指標の発表後に伸び悩む豪ドル/ドルにつれて、0.9829ドルまで日通し安値を更新した。ただ米長期金利が低下基調となるとユーロ買いドル売り戻しの動きもみられた。
 豪ドル/ドルは早朝につけた0.6411ドルを頭に0.6341ドルまで弱含んだ。


本日これまでの参考レンジ
ドル円:145.56円 - 149.71円
ユーロドル:0.9829ドル - 0.9899ドル
ユーロ円:143.80円 - 147.39円


(小針)
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。