欧州外国為替市場概況・20時 ポンド、じり高

 25日の欧州外国為替市場でポンドはじり高。スナク英新政権の経済政策・財政改善を期待し、英国債市場が落ち着きを取りしていることが底堅さにつながっているもよう。ポンドドルは1.1341ドル、ポンド円は168.93円まで上昇した。スナク首相は演説で、「トラス政権には間違いがあった。それを正す」と述べ、次世代へ負債を残さない姿勢などに言及した。

 ユーロドルはもみ合い。20時時点では0.9858ドルと17時時点(0.9856ドル)と比べて0.0002ドル程度のユーロ高水準だった。米10年債利回りが4.17%台中心の本日レンジ下限付近で推移するなか、ユーロは対ドルでポンドへの連れ高もあって0.9876ドル前後へ戻す場面もあった。しかし、対ポンドでのユーロ売りもあって上伸できず。ユーロポンドは0.8694ポンドまでユーロ安・ポンド高となった。

 ユーロ円は戻りが鈍い。20時時点では146.81円と、17時時点(146.78円)と比べて3銭程度のユーロ高水準だった。ユーロドルが戻りを試す場面で連れて小幅高となり、一時147円台を回復した。しかし、ユーロドル同様に上昇幅を広げることができず、押し戻された。

 ドル円は限られたレンジで推移。20時時点では148.91円と17時時点(148.92円)と比べて1銭程度のドル安水準だった。日米金融政策の方向性の違いを背景とした底堅さを維持する一方、本邦政府・日銀による為替介入への警戒が上値を抑える状態が続いている。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:148.60円 - 149.10円
ユーロドル:0.9849ドル - 0.9899ドル
ユーロ円:146.69円 - 147.42円

(関口)
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