欧州外国為替市場概況・22時 ポンド、軟調

 3日の欧州外国為替市場でポンドは軟調な動き。前日のドル高の流れが継続し、クロス円全般のさえない動きとなるなか、ポンドも対ドル・対円で売りが先行した。イングランド銀行(BOE)の政策会合の結果公表後にポンドは売りが加速し、ポンドドルは1.1157ドル、ポンド円は165.61円まで一段安となり、ユーロポンドは0.8728ポンドまでユーロ高・ポンド安に振れた。
 BOEは市場予想通りに0.75%の大幅利上げに踏み切り、政策金利を3.00%に引き上げた。7人が0.75%、1人が0.50%、1人が0.25%の利上げを支持した。大多数のメンバーがさらなる利上げの必要性を指摘した一方で、金利が見通し通りに動けば2年間にわたりリセッション(景気後退)に陥るとの懸念を示した。また、ベイリーBOE総裁は、予想は金利をあまりに大幅に引き上げるべきでないと示唆していると述べた。

 ドル円はしっかり。22時時点では148.43円と20時時点(148.29円)と比べて14銭程度のドル高水準だった。ドル高の流れが続くなか、148.45円まで上値を伸ばした。米10年債利回りは4.22%台まで一段と上げ幅を拡大した。

 ユーロドルは下げ渋る。22時時点では0.9741ドルと20時時点(0.9744ドル)と比べて0.0003ドル程度のユーロ安水準だった。ユーロポンドのユーロ買い・ポンド売りも支えに、0.9730ドルを安値に下げ渋るも、ドル高の流れが続くなか安値圏で戻りが鈍い。

 ユーロ円は上値が重い。22時時点では144.59円と20時時点(144.51円)と比べて8銭程度のユーロ高水準だった。144.31円まで安値を更新し、144円半ばで上値の重い動きとなっている。ダウ先物は200ドル超安水準で軟調な動き。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:147.11円 - 148.45円
ユーロドル:0.9730ドル - 0.9840ドル
ユーロ円:144.31円 - 145.36円

(金)
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