株式明日の戦略-大幅安も節目は意識、重要イベントを通過した来週は小動きか
16日の日経平均は大幅続落。終値は524円安の27527円。
東証1部の騰落銘柄数は値上がり290/値下がり1493。川崎汽船など海運大手3社が逆行高。再編を巡って銀行団の融資がまとまりつつあるとの観測を手がかり東芝が買われた。安心感のある今期見通しを出してきた神戸物産が上昇。パーク24は今期の大幅増益計画が好感されて急伸した。直近で大きく調整していたウェルプレイド・ライゼストは、前期の計画超過達成を受けて強い買いが入り、ストップ高となった。
一方、レーザーテックが6.0%安、東京エレクトロンが4.5%安、ソフトバンクGが3.8%安、メルカリが6.0%安と、グロース株の主力どころが大幅安。三井物産や三菱商事など商社株が大きめの下げとなった。ANYCOLORは上方修正が好感されず13.3%安。今期営業減益計画のオハラや、営業利益見通しの引き下げおよび株主優待廃止を発表したビーロットが急落した。マイクロ波化学は序盤では強く買われる場面もあったが、地合いの悪い中で終盤にマイナス圏に沈み、3%近い下落で終えた。
本日は3銘柄が新規上場。オープンワークは高い初値をつけた後、ストップ高で終えた。Rebaseは公開価格比2.3倍の高値をつけたものの、終値は初値を大きく下回った。フーディソンは公開価格と同値でスタートし、終値は初値を下回った。
先週の日経平均は金曜の大幅高が貢献して週間プラスを達成したが、今週は金曜の大幅安が響いて週間ではマイナスとなった。きょうは印象の悪い下げとなったが、終値(27527円)では、26週線(27512円、16日時点、以下同じ)、13週線(27395円)、52週線(27361円)をいずれも上回った。先週の同欄では、イベントの多い今週末の時点で、これらの節目を上回っているかどうかが注目点になるとコメントしたが、一の矢の26週線がサポートとして機能した格好。間を置かずきょうレベルの下げに見舞われてしまうと厳しいが、この辺りでいったん売り出尽くしとなる可能性も高い。75日線(27529円)に近いところで終えているだけに、週初にしっかり買いが入るかに注目しておきたい。
【来週の見通し】
小動きか。欧米の中銀イベントを今週消化したことで、市場参加者の減少が予想される。19~20日に日銀会合が開催されるが、金融政策は現状維持が濃厚で、無風通過となる可能性が高い。直近で米国株の急落を見たことから、神経質な地合いは続くと考える。米国では住宅関連の指標が多く出てくるが、内容次第では景気後退への警戒が一段と強まる可能性はある。一方、国内ではIPOのラッシュが続く。また、21日にはインバウンド関連を刺激しやすい11月訪日外客数の発表がある。米国株安を警戒しつつも、買える要素のある銘柄を物色する流れは続くだろう。押し目買いと戻り売りのせめぎ合いで、一進一退が続くと予想する。
【今週を振り返る】
軟調となった。日経平均は前半は欧米の中銀イベントを前にしても底堅く推移した。注目の米11月CPIが市場予想を下回り、インフレ高進への警戒が後退したことから、14日には終値で28000円を上回った。12月FOMCは利上げ長期化が意識されて米国株の売り材料となったが、概ね想定通りの内容でもあったことから、ネガティブな反応は限られた。しかし、その後、欧州でも金融引き締め長期化姿勢が示唆されたこと、市場予想を大幅に下回る米11月小売売上高がネガティブサプライズとなったことなどから、15日の米国株が大幅安。これらを受けた16日に500円を超える下落となり、週間でも下落で終えた。日経平均は週間では約373円の下落となり、週足では陰線を形成した。
東証1部の騰落銘柄数は値上がり290/値下がり1493。川崎汽船など海運大手3社が逆行高。再編を巡って銀行団の融資がまとまりつつあるとの観測を手がかり東芝が買われた。安心感のある今期見通しを出してきた神戸物産が上昇。パーク24は今期の大幅増益計画が好感されて急伸した。直近で大きく調整していたウェルプレイド・ライゼストは、前期の計画超過達成を受けて強い買いが入り、ストップ高となった。
一方、レーザーテックが6.0%安、東京エレクトロンが4.5%安、ソフトバンクGが3.8%安、メルカリが6.0%安と、グロース株の主力どころが大幅安。三井物産や三菱商事など商社株が大きめの下げとなった。ANYCOLORは上方修正が好感されず13.3%安。今期営業減益計画のオハラや、営業利益見通しの引き下げおよび株主優待廃止を発表したビーロットが急落した。マイクロ波化学は序盤では強く買われる場面もあったが、地合いの悪い中で終盤にマイナス圏に沈み、3%近い下落で終えた。
本日は3銘柄が新規上場。オープンワークは高い初値をつけた後、ストップ高で終えた。Rebaseは公開価格比2.3倍の高値をつけたものの、終値は初値を大きく下回った。フーディソンは公開価格と同値でスタートし、終値は初値を下回った。
先週の日経平均は金曜の大幅高が貢献して週間プラスを達成したが、今週は金曜の大幅安が響いて週間ではマイナスとなった。きょうは印象の悪い下げとなったが、終値(27527円)では、26週線(27512円、16日時点、以下同じ)、13週線(27395円)、52週線(27361円)をいずれも上回った。先週の同欄では、イベントの多い今週末の時点で、これらの節目を上回っているかどうかが注目点になるとコメントしたが、一の矢の26週線がサポートとして機能した格好。間を置かずきょうレベルの下げに見舞われてしまうと厳しいが、この辺りでいったん売り出尽くしとなる可能性も高い。75日線(27529円)に近いところで終えているだけに、週初にしっかり買いが入るかに注目しておきたい。
【来週の見通し】
小動きか。欧米の中銀イベントを今週消化したことで、市場参加者の減少が予想される。19~20日に日銀会合が開催されるが、金融政策は現状維持が濃厚で、無風通過となる可能性が高い。直近で米国株の急落を見たことから、神経質な地合いは続くと考える。米国では住宅関連の指標が多く出てくるが、内容次第では景気後退への警戒が一段と強まる可能性はある。一方、国内ではIPOのラッシュが続く。また、21日にはインバウンド関連を刺激しやすい11月訪日外客数の発表がある。米国株安を警戒しつつも、買える要素のある銘柄を物色する流れは続くだろう。押し目買いと戻り売りのせめぎ合いで、一進一退が続くと予想する。
【今週を振り返る】
軟調となった。日経平均は前半は欧米の中銀イベントを前にしても底堅く推移した。注目の米11月CPIが市場予想を下回り、インフレ高進への警戒が後退したことから、14日には終値で28000円を上回った。12月FOMCは利上げ長期化が意識されて米国株の売り材料となったが、概ね想定通りの内容でもあったことから、ネガティブな反応は限られた。しかし、その後、欧州でも金融引き締め長期化姿勢が示唆されたこと、市場予想を大幅に下回る米11月小売売上高がネガティブサプライズとなったことなどから、15日の米国株が大幅安。これらを受けた16日に500円を超える下落となり、週間でも下落で終えた。日経平均は週間では約373円の下落となり、週足では陰線を形成した。