ロンドン為替見通し=連休明けの英国勢、債券相場への反応に注目

 本日のロンドン為替市場では、連休明けの英国債券市場では売り先行が予想されるなか、ポンドがどのように反応するか注目される。またスポット応答日が月末・四半期末・年末ということもあり、末に絡んだ実需フローには昨日以上に右往左往させられることになりそうだ。

 昨日の欧州債券市場は売り優勢だった。独10年債利回りは前週末比で12ベーシスポイント(bp)上昇して終え、同30年債利回りも約2カ月ぶりの水準まで水準を上げている。欧州中央銀行(ECB)による金融引き締めが想定よりも長期化との思惑もあるのだろうが、一部市場関係者からは、中国が「ゼロコロナ政策の終了」に舵を切ったことも債券売りに繋がったとの指摘も。同国の経済活動が正常化し、14億超の人口を抱える国の需要が高まれば、世界的にインフレが押し上げられるのは避けられないとの見方だ。

 昨日の英国市場は休場であり、現物英国債のリアクションは本日ロンドン朝から。昨日は上値の重かったポンドが英金利の動きを受けて動意付くようであれば、他の通貨も影響されるだろう。昨日は約2カ月半ぶりの高値をつけたユーロポンドや、今月安値1.1993ドルが視野に入ったポンドドルを注視したい。
 
想定レンジ上限
・ユーロポンドは節目0.8900ポンド、ポンドドルが昨日高値1.2112ドル。

想定レンジ下限
・ユーロポンドは昨日安値0.8801ポンド、ポンドドルが22日安値1.1993ドルを割り込むと11月30日安値1.1901ドル。


(小針)
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。